JR四国の「車内でのきっぷ購入」でコード決済が利用可能に 4月1日から

JR四国が「車内補充券」購入時の決済方法としてコード決済を導入することを発表した。4月1日以降は、JR四国管内の車掌乗務列車において主要なコード決済サービスを使って車内補充券を購入できるようになる。

[井上翔，ITmedia]

　四国旅客鉄道（JR四国）、東洋電機製造、DGフィナンシャルテクノロジーは3月27日、JR四国の車掌が利用する「車内補充券発行アプリ」に改修を行い、4月1日から二次元コード決済に対応することを発表した。これにより4月1日以降、JR四国の車掌が乗務する列車で「車内補充券」（※1）を購入する際の代金支払いに以下のコード決済サービスを利用できるようになる。

• PayPay
• d払い
• au PAY
• 楽天ペイ

（※1）車内で車掌が発行するきっぷ（乗車券類）

　JRグループにおける車内補充券の購入は基本的に現金払いのみで、一部会社では交通系ICカードを使った支払いにも対応しているが、コード決済に対応するのはJR四国が初となる。

JR四国では2023年4月から車内補充券の発売をスマートフォンと「車内補充券発行アプリ」（とBluetoothプリンタ）の組み合わせで行っている。今回、アプリにDGフィナンシャルテクノロジーの決済プラットフォーム「Cloud Pay」を通した二次元コード決済機能を組み込むことで、4種類のコード決済サービスでの支払いを実現した

注意点

　二次元コードによる車内補充券の購入は、あくまでもJR四国の車掌が乗務する列車のみで、ワンマン運転の（運転士のみで運行される）列車での車内精算では利用できない。また、購入内容によっては二次元コード決済に対応しない場合もある。

　二次元コード決済で購入した車内補充券に払い戻しが発生した場合は、JR四国管内の有人駅窓口でのみ対応する。この際、払い戻し額は使ったコード決済サービスの残高への返金となる。