大阪・関西万博のスマホ通信は快適? 会場で充電できる? 気になる“スマホ事情”を解説(3/3 ページ)
大阪・関西万博は、チケット購入や入場から施設予約、キャッシュレス決済、SNS撮影まで、事実上スマートフォンの使いこなしが必須のイベントだ。今後の連休や夏〜秋シーズンで観光しに行く予定の人もいるだろう。そこで気になるのが、万博会場の5G通信環境や、万博会場で困らないスマホの活用方法だろう。今回は万博でのモバイルバッテリー事情や通信環境を紹介する。
万博アプリは公式アプリとNTTのアプリを活用しよう
大阪・関西万博のアプリやID周りの仕様や使い勝手は、決していいものではない。
関連アプリだけでも5つ以上ありいずれも使い勝手が異なる上に、アプリによっては万博ID以外の情報登録を行う場合がある。アプリ多くして船山に登るといった状況だ。さらに、アプリ間でデザインが統一されていない、起動時に数秒間ロゴなどの表示で待たされるなど、今どきの一般アプリや決済アプリに慣れている人だと不親切に感じるだろう。ここは改善を期待したい。
万博に関連するアプリは複数あり、さらにパビリオン個別アプリや来場に使う交通系アプリもある。ミャクミャクリワードプログラムをためるために多くのアプリのインストールや連携作業などを行ったが、操作方法が分かりづらい上に、特典が魅力的な抽選に参加するには複数回の来場やアプリの日常利用が必要とハードルが高かった
アプリで利用できる万博のために用意された決済やポイントも、デジタルプリペイド型のVisaタッチ決済「ミャクペ!」、独自ポイント「ミャクポ!」、ステータスポイント「ミャクミャクリワードプログラム」、NFT「ミャクーン!」と統一されておらず分かりにくい。なお、これら複数のアプリの利用登録や連携や利用と対象パビリオンの来場を繰り返すと、抽選特典などを利用できる。ただ、万博に1〜2回訪れるだけだと応募条件を満たすのは難しく、これらの作業を行う必要は薄いと感じられた。
1度や2度訪れるだけなら、必須アプリの利用だけに絞って問題ない。公式かつ最新の運営情報が提供される「EXPO 2025 Visitors」と、会場のナビとして使いやすいNTTの「EXPO2025 Personal Agent」を入れておこう。
会場でより積極的に活用したいアプリは、NTTの「EXPO2025 Personal Agent」だ。マップやARナビゲーションによる施設案内や、会場内や施設、トイレなどの混雑情報の提供、AIによる周遊プランの提案といった機能を備える。後は、毎回の起動時に表示される映像と、認証とは別のサインイン操作が不要になればいいのだが。
万博会場内は各社のキャッシュレス決済を利用できる。ただ、海外パビリオンでは各国のスタッフがレジを担当していることが多く、クレジットカードのタッチ決済(英語だとコンタクトレスペイメント)が一番通じやすい。iPhoneのApple PayやAndroidのGoogle Payにクレジットカードを登録し、いつでもタッチ決済を使えるようにしておこう。クレジットカードを持っていない場合は、上述のミャクペ!を登録すると、プリペイド型のタッチ決済として使える。
最後に通信事業者の関連しているパビリオンだが、東ゲートすぐの位置に「NTTパビリオン」、西ゲート近くにKDDIも協賛する「未来の都市」パビリオンがある。
NTTパビリオンは通信手段の変遷から、光電融合技術IOWNを用いた空間・触感伝送や、遠隔地のデータセンターに接続する光コンピューティングを用いたパビリオン施設とプログラムを提供している。所要時間は20分と手頃なので、予約・抽選は必要だがぜひ訪れてみてはいかがだろうか。
NTTパビリオンでは、Zone2でテクノポップユニット「Perfume」による、吹田万博記念公園(1970年大阪万博の会場)からIOWNでリアルタイム3D伝送を行ったライブパフォーマンスを追体験できる。3D映像や点群データ、床に伝わる振動を体験できた
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