シャープ、AQUOSスマホ新作を5月29日に発表 自社サイトで告知
シャープは、スマートフォンAQUOSのサイトで「新製品」の告知を行っている。5月29日に夏商戦向けの新製品を発表する。ティーザー画像にはスマートフォンらしきシルエットが含まれる。
シャープは、スマートフォンAQUOSのサイトで「新製品」の告知を行っている。5月29日に夏商戦向けの新製品を発表する。ティーザー画像にはスマートフォンらしきシルエットが含まれる。
毎年春にスマートフォンAQUOSのフラグシップモデル「AQUOS R」シリーズを発表しているシャープ。2023年の「AQUOS R8」はハイエンドのRシリーズとして初めて無印とproの2モデルに分けて市場に投入した。2024年5月には「AQUOS R9」を発表。2023年にラインアップされた「pro」モデルの姿はなく、シャープはAQUOS R9の発表会で「今期は投入しない」としていたが、10月に「AQUOS R9 pro」を発表した。
シャープがAQUOS R9と同時にproモデルを発表しなかったのは、パフォーマンスと価格のバランスを追求した結果だ。同社は、高性能プロセッサにこだわるユーザーが減少していると考えており、無印モデルでは「端末本体を使用する際の快適さと価格を抑えること」を重視。
当然、性能が上がると価格も上昇するが、需要は価格がある点で急激に減少している、とシャープは認識している。この性能と価格、そして需要と価格の関係のカーブが交差する「絶妙なポイント」を探り、SIMフリーモデルで約10万円という価格を実現したとしている。
10万円でも人によっては高価と感じるだろうが、円安状況が続く2024年のハイエンドモデルとしては競争力のある価格だ。他社のSnapdragon 8 Gen 3搭載フラグシップモデルが16万円から20万円近い価格設定であるのと比較すると、AQUOS R9は約6万円から10万円安い。
AQUOS R9とAQUOS R9 proの特徴
AQUOS R9はデザインを先代のAQUOS R8から大幅に変更したのが大きな特徴だ。三宅一成氏によって設立されたデザイン事務所「miyake design」がデザイン監修を行った。カメラの台座の形は自由曲線を象徴とする。レンズに「Hektor(ヘクトール)」を採用した約5030万画素(標準/広角)のカメラや、約6.5型のPro IGZO OLEDディスプレイを搭載する。プロセッサはSnapdragon 7+ Gen3で、価格をproよりも抑えている。
AQUOS R9 proはライカ(Leica)が監修したカメラを搭載した、約5030万画素の3眼(標準/広角/望遠)カメラを搭載する。広角カメラは1/0.98型のセンサーで暗所でも明るく撮影でき、望遠カメラは光学2.8倍ズームが可能で光学式手ブレ補正対応の1/1.56型イメージセンサーを備える。フルメタルBOXスピーカーで前機種よりも音質が向上し、約6.7型のPro IGZO OLEDディスプレイは1〜240Hzの可変駆動に対応。プロセッサにはSnapdragon 8s Gen 3を採用する。
【更新:5月23日21時45分】AQUOS R9シリーズの価格について追記を行いました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「AQUOS R9 pro」は今期投入せず ただし「proシリーズをやめたわけではない」
シャープは「AQUOS R9 pro」の今期投入を見送ると明らかにした。「AQUOS R9」は10万円に抑えて、早期に海外展開を実施する
シャープ本気のフラグシップ「AQUOS R9 pro」を試す ライカ監修3眼カメラ、スマホ全体の使い勝手はどうか
カメラ性能を突き詰めたシャープの意欲作、AQUOS R9 pro。物理シャッターキーやフィルター対応など本格的な撮影機能を備えながら、日本向けの実用性も両立した異色のフラグシップモデルをレビューする。
「AQUOS R9 pro」と「らくらくスマートフォン」 真逆の新機種から見える、日本メーカーの“生き残り戦略”
シャープとFCNTが、相次いで秋冬商戦向けの新たなスマートフォンを発表した。ハイエンドモデルでカメラ性能を突き詰めたAQUOS R9 proと、シニア世代でも簡単に使えるらくらくスマートフォンは、ターゲット層が真逆のようにも思える。一方で、特定の機能や市場にきちんと照準を合わせ、パーツレベルからスクラッチで作り込むモノ作りの姿勢は両社で共通している。
「AQUOS R9」を3週間使って感じた真価 “生活に溶け込むスマートフォン”の理想形だ
シャープの新フラッグシップモデル「AQUOS R9」は、洗練されたデザイン、IGZOディスプレイによる滑らかな表示、ライカ監修のナチュラルなカメラが魅力だ。最上位プロセッサは搭載していないが、価格面でのコストパフォーマンスにも優れている。その実力をチェックした。
シャープ「AQUOS R9」のカメラはデザインが東洋的で面白い 撮り心地もかなり良好
アウトカメラのデザインが賛否を呼ぶシャープの「AQUOS R9」。個人的にはハイエンドっぽさ、ハイテクっぽさを全く感じさせないのがいいと思うのだけど、実際の撮り味はどうなのだろうか? 試してみるのである。


