「NotebookLM」で作った音声コンテンツを使って、隙間時間に勉強するテクニック
生成AIを活用したGoogleのノートツール「NotebookLM」の使い方を解説する。
Googleの生成AIツール「NotebookLM」を使えば、指定した資料を基にして、効率的なリサーチが行える。特に、通勤・通学中、家事の最中、就寝直前など、スマートフォンの画面を見れないような場面では、資料を基にした音声コンテンツを作成する機能を活用することで、ポッドキャストを視聴するような形式で勉強できるようになる。
本記事では、Googleが5月にリリースしたモバイル向けの「NotebookLM」アプリを使って、「音声概要」機能でオリジナルの音声コンテンツを作成する手順を紹介しよう。なお、ここで紹介する手順は、特に断りがない場合、iOS版のバージョン1.0.5の内容をもとにしている。
「スタジオ」タブで「音声概要」を生成する
NotebookLMで音声概要を使う操作は、意外とシンプルだ。まずは準備としてNotebookLMアプリを起動し、ノートブックを作成後、「ソース」タブを開いて情報源としたいソースを指定しておく必要がある。ただし、これらの操作については、別途記事にて紹介済みなので、本稿では割愛する。必要に応じてそちらをご参照いただきたい。
上記の基本操作を終え、「チャット」タブに資料の概要が表示された状態になったら、画面下部にレコメンドされる「音声概要」をタップするか、直接「スタジオ」タブを開くかし、画面中央に表示される「生成」をタップしよう。
なお、音声コンテンツが生成されるまでしばらく時間がかかるので、余裕があるタイミングで実施しておきたい。
生成した音声コンテンツを聴く
音声概要のコンテンツが生成されたら、「スタジオ」タブの中央に「再生」と書かれたボタンが表示される。これをタップすることで、自動生成されたラジオ番組のような対話音声が再生される。
再生画面にはシークバー(再生箇所を示すUI)が表示されているほか、10秒戻る・進む操作も可能。その他、0.5x/1x/1.5x/2xの再生速度の変更なども行える。
ちなみに、画面右上にあるアイコンをタップすると、生成した音声データのダウンロードが可能だ。これをタップしたノートブックは、ノートブック一覧画面の「ダウンロード済み」のタブに表示されるようになる。
ただし、今回筆者が検証したタイミングでは、オフライン環境での再生はできなかった。アップロードで状況が変わってくる可能性は高いが、当面は“ダウンロード”というよりは、ある種の“お気に入り”として登録してみやすくしておける程度の認識の方がよいかもしれない。
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