「Galaxy Z Fold7」が先代より26%も薄くなったワケ Sペン非対応も、これぞ「Ultra体験」の実機を速攻チェック(2/3 ページ)
サムスン電子が、フォルダブルスマートフォンの新製品「Galaxy Z Fold7」をグローバルで発表した。7世代目となるGalaxy Z Fold7では、一気に厚さと重量をそぎ落とした。ディスプレイが大きくなり、カメラはGalaxy S25 Ultraと同等の2億画素に進化した。
ディスプレイを大型化 カメラはGalaxy S25 Ultraと同等の2億画素に
薄型化、軽量化を実現しながらも、ディスプレイサイズは拡大しており、閉じたときのカバーディスプレイは6.5型(前モデルは6.2型)、開いたときのメインディスプレイは8型(前モデルは7.6型)になった。アスペクト比にも見直しがかかり、閉じたときのサイズ感はより通常のスマホに近づいている。閉じるとスマホ、開くとタブレットというコンセプトをより突き詰めたといえる。
サムスン電子が打ち出したもう1つのUltra体験が、カメラだ。これまでのGalaxy Z Foldシリーズは、同じ年に登場したGalaxy S Ultraシリーズと比べると、カメラの性能が抑えめだった。これに対し、Galaxy Z Fold7では、メインの広角カメラにGalaxy S25 Ultraなどと同じ2億画素のセンサーを採用。超広角カメラも56%明るさが増し、マクロ撮影に利用できるようになっている。フォルダブルだからといって、カメラに妥協する必要はなくなった。
デフォルトでは、12メガピクセルモードで撮影されるため、写真のサイズはGalaxy Z Fold6までと同じになるが、これは16の画素を1つに束ねるピクセルビニングを行っているため。画素1つ1つが大きくなり、取り込める光の量は44%増加して暗所に強くなった。また、ピクセルビニングを解除して2億画素そのままで撮影すると、被写体のディテールまで細かく記録することが可能になる。
開いたときのメインディスプレイ側に搭載されるインカメラも、10メガピクセルになり、画質が向上した。先代のGalaxy Z Fold6までは、カメラをディスプレイ下に配置したアンダーディスプレイカメラを採用しており、カメラの上にもコンテンツを表示できたが、Galaxy Z Fold7では、ディスプレイの一部をくりぬく形でカメラが搭載されている。画質が向上した一方で、コンテンツの一部が欠けてしまうのはトレードオフといえる。
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