ソニーの最新スマホ「Xperia 1 VII」の不具合は“基板不良”が原因 当該ロットは無償交換/修理対応へ
ソニーの「Xperia 1 VII」において電源回りの不具合が発生した件について、一部ロットにおける基板の不良が原因であることが判明した。本件に伴い、各販路において無償交換/修理対応が講じられる。
既報の通り、ソニーの最新スマートフォン「Xperia 1 VII」において、まれに「電源が落ちる」「再起動が掛かる」「電源が入らない」といった不具合が発生している。これに伴い、同社とNTTドコモ/au(KDDIと沖縄セルラー電話)/ソフトバンクは7月4日から同端末の販売を見合わせている。
本件について、ソニーは7月16日に「製品の一部の製造ロットにおいて製造工程の不備により基板が故障する場合がある」ことを明らかにした。当該ロットの製品については順次、発売元が無償で交換/修理サービスを提供する。
対象ロットかどうか調べる方法
不具合が発生する可能性のあるロット(製造時期)かどうかは、ソニーの告知サイトにおいて端末の「IMEI(国際移動体装置識別番号)」を入力することで確認できる。同社が発売元となるキャリアフリー版(XQ-FS44)については、確認後そのまま交換対応手続きに進むことが可能だ。
IMEIの確認は、以下のいずれかの方法で行える。
- 「電話」アプリで「*#06#」を入力(電源が入る場合)
- パッケージのスリーブに印字された「IMEI」の横にある印字
- nanoSIMカードトレイの刻印(一番上の行)
販路別の対応
先述の通り、不具合が発生する可能性のあるロットでは、発売元が無償で交換/修理サービスを提供する。発売元別の対応は以下の通りだ。
無償交換/修理に当たっては、事前に端末データのバックアップを強く推奨する。
キャリアフリー版(XQ-FS44)
ソニーが自ら発売するキャリアフリー版については、問題のないロットへの無償交換を実施する。告知サイトで該当ロットだと判明した場合は、そのまま交換手続きに進むことが可能だ。交換製品の発送は7月18日から順次行われる。
NTTドコモ版(SO-51F)
NTTドコモが発売する「Xperia 1 VII SO-51F」については、当該ロットを購入したユーザーに対して7月17日から順次SMS(ショートメッセージ)が送付される。その案内に従って、7月18日以降にドコモショップで無償で交換/修理対応を受けられる。ドコモショップへの来店に当たり、NTTドコモでは事前の来店予約を推奨している。
なお、同社ではオンラインショップ限定で「モスグリーン」の本体を販売しているが、モスグリーンの該当ロットについては交換/修理の開始時期を調整中という。モスグリーンを購入したユーザーについては、対応可能になったタイミングで別途告知がなされる。
au版(SOG15)
au(KDDIと沖縄セルラー電話)が発売する「Xperia 1 VII SOG15」については、当該ロットを購入したユーザーに対して7月17日から順次SMS(ショートメッセージ)が送付される。SMSに記載のURL、または告知サイトに記載されたリンク(7月17日10時オープン)から無償交換の申し込みを行える。申し込みの際は、交換対応を希望する店舗(※1)への来店予約も同時に行える。
なお、auではau Online Shop限定で「オーキッドパープル」の販売を行っているが、同色の該当ロットについては7月18日以降に電子メールで対応方法を告知するという。
(※1)auショップ/au Styleと、一部のPiPit(トヨタ自動車のディーラーが運営する携帯電話ショップ)
ソフトバンク版
ソフトバンクが「SoftBank(ソフトバンク)」ブランドで販売する「Xperia 1 VII A501SO」については、当該ロットを購入したユーザーに対して7月17日から順次SMS(ショートメッセージ)が送付される。その案内に従って、7月17日以降にソフトバンクで無償で交換/修理対応を受けられる。
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