サムスン電子が超薄型の「Galaxy Z Fold7」を発表――Google Fiでは700ドル割引で販売して機種変更需要を喚起:石川温のスマホ業界新聞
Samsung Electronics(サムスン電子)が、折りたたみスマートフォンの最新モデルを発表した。今までのモデルからいっそうの薄型化が図られ、絶対に購入しようと思うのだが、その際に問題になるのが「どこで買うか」である。
サムスン電子は2025年7月9日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークで新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」を開催し、「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Flip7」を発表した。
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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2025年7月12日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。
日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが取り扱いを行い、オープンマーケット版も発売される。発売日はNTTドコモが8月上旬だが、それ以外は8月1日となっている(なぜ、NTTドコモは毎回、他社が発表しているのに、具体的な日付を明言しないのか)。
サムスンオンラインショップでの本体価格はGalaxy Z Fold7が26万5750円から32万9320円、Galaxy Z Flip7が16万4800円と18万2900円となっている。
正直、高い。
今回のGalaxy Z Fold7は、ビックリするぐらい薄くなっていて、持つだけでかなり所有欲をくすぐられる。初代Foldから度々、購入してきたが、これまでのFoldとは全く別物に仕上がっている。スマートフォンの歴史においても、エポックメイキングと言える進化を遂げているのだ。
久々にワクワクするスマートフォンであり、絶対に購入しようと思っている。
ただ「どこで買うか」が問題だ。
実は今年1月、Galaxy S25 UltraはグーグルのMVNOであるGoogle Fiで購入した。なぜなら、本体価格が1299.99ドルであったが、650ドルのディスカウントが入り、649.99ドルになった。円安傾向ではあるが、10万円近い値引きということで送料などもかかるが、飛びついてしまったのだ。ちなみに割引の条件は使い放題プランを契約し、120日間、端末を使い続けるというものだ。
今回のGalaxy Z Fold7でも割引施策が行われ、700ドルの割引となっている。ただ、割引が適用されるのは512GBモデルであり、2199.99ドルが1299.99ドルになる。
サムスン電子によれば、世界的には256GBモデルの金額(1999.99ドル)で、512GBモデルが手に入るという予約キャンペーンを展開しているということであった。つまり、Google Fiは世界的なキャンペーンに比べても「お得」なのだ。
Google Fiは何がスゴいって、既存顧客にこの割引施策が適用される点にある。MNPと新規契約しか優遇しないどこかの国とはワケが違うのだ。
ただ、今回は正直言って、Google Fiで買うか迷っている。昨今、またも円安が進んでおり、割引が適用されても19万円程度の出費を覚悟しなくてはならない。
また、最近、中古端末買い取り業者は海外スマホの買い取り価格をかなり下げており、リセールバリューが国内版と比べて相当悪い状況なのだ。
Galaxy Z Fold7は落下させて壊すリスクもあるため、万が一、破損して修理のためにアメリカに輸送するという金銭的、日程的なコストの負担も大きい。
そんななか、今年春からGalaxyを扱い始めたソフトバンクの価格設定が相当、攻めている。1年間で返却すればMNPと新規契約であれば、実質7.8万円で利用可能だ。
ただ、新トクするサポートプレミアムにより、立て付けは若干、複雑だ。返却時の早トクオプション利用料が含まれた金額だが、毎月、あんしん保証パックサービスに加入し続けなければならない。
このような魅力的な端末に対して、自由にわかりやすい割引ができないのはやはりおかしい。世界的に見ても、こんなことをやっているのは日本しかなく、愚策なのは明らかだ。総務省の割引規制は早急に見直すべきだろう。
© DWANGO Co., Ltd.
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