「低速」でお得に利用できるスマホプランは? 大手キャリア/主要MVNOで比較、“低速で使い放題”もあり:スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)
データ容量が決まっている料金プランでも、容量を使い切ったらといって通信が全くできなくなるわけではありません。速度は制限されるものの、引き続き通信は可能です。今回は主要なキャリアとMVNOの容量超過後の速度と低速モードをまとめます。
mineoのマイそくは“低速で使い放題”
また、mineoには他にも低速で使い放題のプランやサービスが豊富です。
通常プランのマイピタの場合、「パケット放題 Plus」という月額385円のオプションを追加すれば、mineoスイッチオン時(低速モードオン時)の最大速度が200kbpsから1.5Mbpsに高速化します。1.5Mbps程度の速度が出れば動画も詰まらずに視聴できるため、容量を消費せずに多くのことができるでしょう。さらに、マイピタの月10GB以上のプランを契約した人はオプション料金が無料です。3日間で10GBの容量制限には注意が必要ですが、特に動画をたくさん見る人にオススメです。
もう1つ、月額990円の「夜間フリー」というオプションもあります。その名の通り、夜間(22時30分から翌朝7時30分)までのデータ通信量がカウントされないオプションです。こちらは低速ではなく通常の高速通信が使い放題になる上、3日間で10GBの制限も対象外です。夜勤が多い人にもオススメですね。マイピタの50GBコースを契約中の人は無料で使えます。
さらに、データ使い放題の料金プラン「マイそく」も用意されています。マイそくは4つの最大速度が選べ、料金も安いです。特に最大300kbpsのライトは音楽ストリーミングやラジオの視聴時間が長い人に、最大1.5Mbpsのスタンダードは動画視聴が多い人にオススメです。
ただし、「月曜から金曜までの12時台は最大32kbps(プレミアムは最大200kbps)に制限される」「3日間で10GB使うと最大32kbpsに制限される」という厳しめの制限があります。32kbpsという速度ではほとんど何もできないので上級者向きのプランですが、うまく使えば料金を大きく節約できるでしょう。
低速状態で何ができる?
では、200kbps、300kbpsや1Mbpsといった速度は、いったいどれくらいのものなのでしょうか。
通常のスマホの通信速度はエリアや環境によって異なるものの、筆者が測定したところ、大手3キャリアの4Gは30〜50Mbps、速いときでは100Mbpsを超えることもあり、5Gなら数百Mbps出ることもあります。ただ、スマホでは正直ここまでの速度は不要で、3Mbpsもあれば何でもできると言ってよいでしょう。
それに比べると200kbps、300kbps、1Mbpsはかなり遅いように思えますが、意外にできることは多いです。mineo公式サイトのマイそくのページには各速度でできること/できないことがまとめられています。これによると、音楽ストリーミングには300kbps、動画視聴には1.5Mbps程度が必要のようです。
筆者も以前に低速通信でできることを検証しました。その際には、「200kbpsや300kbpsといった速度でも画質を落とせばYouTubeも止まらずに視聴できる」「音楽視聴は低速でも一度流れ出せば快適」や、逆に「1MbpsでもWebブラウザの表示は遅い」などの発見がありました。できること/できないことはエリアや環境によって異なるものの、大まかにはこれらを参考にして自分に必要な速度を検討しましょう。
以上、主要キャリアの容量超過後の最大速度と低速モードの解説でした。200kbpsや300kbpsといった低速でもできることは意外に多く、うまく活用すれば料金を大きく節約できます。自身の使い方に合わせて最適なプランを選んでください。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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