「au PAY」、通信障害時も支払い可能に 「オフラインコード支払い」機能提供
KDDIとauペイメントは12月1日、スマホ決済サービス「au PAY」で、端末がネットワークに接続できない状況でも店頭で支払いができる「オフラインコード支払い」機能の提供を始めた。地下や屋内施設の奥まった場所のように電波が届きにくい環境に加え、イベント会場や駅構内の混雑時、さらには通信障害の発生時でも決済が可能になり、ローソンをはじめとしたコンビニ、ドラッグストア、スーパーマーケットなどで利用できる。対象店舗は今後順次拡大する予定で、同社は日常から緊急時まで決済手段としての安定性を高める方針を示した。
KDDIとauペイメントは12月1日、スマホ決済サービス「au PAY」で、端末がネットワークに接続できない状況でも店頭で支払いができる「オフラインコード支払い」機能の提供を始めた。地下や屋内施設の奥まった場所のように電波が届きにくい環境に加え、イベント会場や駅構内の混雑時、さらには通信障害の発生時でも決済が可能になり、ローソンをはじめとしたコンビニ、ドラッグストア、スーパーマーケットなどで利用できる。対象店舗は今後順次拡大する予定で、同社は日常から緊急時まで決済手段としての安定性を高める方針を示した。
本機能は、通信状態が悪い際にau PAYアプリのホーム画面に案内が表示される仕組みで、利用者が「オフラインコード支払い」画面を開き、表示されたコードを店側が読み取ることで決済が完了する。店頭に掲示されたQRコードを利用者が読み取る方式は使えず、あくまでアプリ側から提示するコードのみが有効となる。事前の設定や特別な手続は不要で、端末がオフラインにある状況でもアプリを起動すれば利用できる。
加えて、取得済みクーポンや「たぬきの抽選会」のようなポイント企画、残高不足時のオートチャージといった普段から利用できる機能の多くが維持され、オンライン時と同等の利便性を確保した。決済完了後のアプリ上の表示は通常時と異なる場合があるものの、会計そのものは支障なく進められ、利用者が通信環境に左右されない形で支払いを行える点が大きな特徴になる。
他社の動向とオフライン決済の広がり
オフライン決済は近年、主要なコード決済サービスが導入を進めており、国内ではPayPayが2023年7月に「オフライン支払いモード」を初めて提供した。その後、同年12月には決済回数や上限額を緩和し、1回あたりの上限額を5000円から5万円へ、過去24時間の利用回数を2回から5回へ引き上げた。過去30日間の上限回数は10回のまま据え置いたが、日常利用の実用性を高める内容となった。
2025年1月には、NTTドコモの「d払い」もネットワーク非接続環境での支払いに対応した。支払い方法は「dカード」からの支払い、電話料金合算払い、d払い残高の3種類で、過去24時間の利用上限は5回、過去30日間は10回までとなる。決済完了通知を表示しない仕様や、キャンペーン適用範囲の制約など、オンライン時とは一部異なる条件が設けられているが、通信環境に左右されず会計ができる点で利便性が向上した。
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