テスラの車載Wi-Fiをワイモバイルの“子回線”と“バッテリーレス”ルーターを活用して“安く”構築した話:ふぉーんなハナシ(4/4 ページ)
車載Wi-Fiルーターの環境を構築してみたところ、テザリング環境で気になっていた細かな不満が解消された上に、ランニングコストも月額539円の上乗せで済むという良い体験を得られたので、その事情を共有したい。
SIMフリーのWi-Fiルーターは“バッテリーレス”“起動速度”にこだわる
車載するWi-Fiルーターについては、富士ソフトの製品を選定した。同社のSIMフリーWi-Fiルーターは、USB給電による“バッテリーレス”で動作するという特徴がある。夏場など、過酷な環境となる車内に固定する場合、バッテリーレスで動作するのは非常に重要なポイントだ。
同社は5G対応の「FS050W」(2023年発売)や、eSIMに対応した4G対応の最新モデル「FS045W」(2025年発売)などをラインアップに用意している。
特に5G対応のFS050Wは魅力的だが、起動時間や消費電力の観点で、あえて旧モデルの「FS040W」(2020年発売)を選んだ。
同機は起動から30秒弱でWi-FiのSSIDが他のデバイスから確認できるようになる立ち上がりの速さが魅力で、1.5AのUSB電源でも安定して動作する(FS050Wは推奨が2A以上になる)。また、車載用途では現時点で4Gで十分と考えた。
設定も簡単で、手順通りに進めれば問題なく利用を始められる。
快適な車載Wi-Fi環境の構築に成功
ここまで準備が整ったので、早速FS040Wを車両に設置する。といっても車内の電源につなぐだけだ。アクセサリー電源(ACC電源)がオンになれば、FS040Wも連動して電源が入る。テスラの場合はスマホを持ったオーナーが車両に近づいた時点で電源が入るので、Wi-Fiが使えるようになるタイミングはさらにスムーズだ。
車載Wi-Fiを導入する方法はいろいろあるが、一例として参考になれば幸いだ。
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