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韓国から“ケータイ型Androidスマホ”が日本に上陸したワケ 3G停波の受け皿を狙う「ケースマ」の勝算石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

韓国のスタートアップ企業であるALTが、テンキー搭載スマホを引っ提げて日本市場への参入を表明した。同社はAppleとサムスンが君臨する韓国でニッチ市場を攻略しており、日本でも3G停波に伴う乗り換え需要を狙い撃つ。今後は日本特有のニーズに応えつつ、強みであるキッズ向けスマホの展開も視野にビジネス拡大を目指す。

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日本市場向けに文字入力をカスタマイズ、キッズ向けの展開もあるか

 実際、ケースマはテンキーを備えているものの、OSにはAndroid Go Editionを採用しており、タッチパネルでの操作も行える。GoogleのCTS(互換性テストスイート)も通しているため、Google Playを通じたアプリのインストールが可能な他、YouTubeやGoogleマップといったGoogle純正アプリも内蔵する。

ALTケースマ
ALTケースマ
Androidを採用しているため、通常のスマホと同様、Googleアプリも利用できる

 日本市場には日本特有のニーズもある。基本機能として最大の違いになるのが、文字入力だ。スマホの場合、ソフトウェアキーボードをインストールすれば違いは簡単に吸収できるが、ケースマのような端末ではキーボードとの連動が必要になってくる。そこで、ALTはiWnnを開発するオムロンデジタルと協力。物理キー前提のユーザーインタフェースや、タッチと両立させるアルゴリズムを取り入れて、快適な日本語入力を実現した。

ALTケースマ
日本語入力にはiWnnを採用。この端末向けにカスタマイズされている
ALTケースマ
オムロンデジタルによると、タッチとキー入力を両立させるようなアルゴリズムを導入しているという

 日本語入力の導入に注力したALTだが、おサイフケータイなど、よりハードウェアへの変更が大きくなるカスタマイズは見送られている。投入にあたっては対応も検討していたというが、「スケジュールの都合やコストの都合、ターゲット属性を考え、非搭載にした」(金氏)という。ハードウェアの開発も必要になるため、コストをどう吸収するかは大きな課題だが、次回以降の対応には期待したいところだ。

 第1弾は3G停波もあり、「シニアを先に出した方がいいと判断した」(李氏)ため、ケースマが投入されることになったが、キッズ向けスマホの導入も検討しているようだ。日本で販売されている「キッズケータイ」のような子ども向け端末は、Androidベースながらスマホとしての機能は削がれている。かつては、そのスマホ版のような端末も投入されていたが、現在では、各社のラインアップからその姿を消してしまった。

 MVNOでは、トーンモバイルのように子ども向けスマホを投入する会社もあったが、現在は独自の製品販売をやめ、端末の上で動くソリューションに一本化している。ケータイを卒業した子どもは大人と同じスマホを欲しがる傾向があり、子どもに特化したスマホのニーズ自体が消滅したという見方もできる。ただ、ALTの端末はキャラクターとのコラボはあるものの、機能自体は一般的なスマホに近く、価格も安い。

ALTケースマ
ALTケースマ
キッズ向けは、キャラクターとのコラボで展開している。ポケモンやサンリオのポムポムプリンといった日本発のIPも活用している

 ケータイでは不十分だが、一般的なスマホは高すぎる上に大きく、見守りの設定がやや不足している……そんなニーズを捉えることができれば、韓国と同様、キッズ用スマホを投入する余地があるかもしれない。李氏も「(キッズ向けの端末は)韓国はAOSP(AndroidベースでカスタマイズしたOS)からAndroidに変化している」と語ったが、日本市場でもそれを先取りするというのがALTの考えだ。

 しかもそこで採用しているキャラクターは、日本発のもの。ターゲットにしている小学生からも人気が高い。日本で空白地帯になっていた、キッズ向けスマホの需要を再び掘り起こすことができれば、ビジネスチャンスはありそうだ。

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