「Galaxy S26 Ultra」のカメラを徹底検証 F1.4の明るいレンズは「冬の欧州」でどこまで通用したか(1/2 ページ)
サムスン電子のフラグシップ「Galaxy S26 Ultra」を携え、アムステルダム、バルセロナ、ストックホルムの3都市を冬の曇天下で撮り歩いた。S25 Ultraからの最大の変化は広角レンズのF1.7からF1.4への明るさ向上で、夜景やテーブルフォトなど低照度シーンでその恩恵を体感できる。実際の旅行写真をもとに、F1.4レンズが日常撮影にどう効いてくるかを検証する。
サムスン電子のフラグシップスマートフォン「Galaxy S26 Ultra」を持って、2月末から3月上旬にかけてアムステルダム、バルセロナ、ストックホルムの3都市を巡った。冬のヨーロッパは曇天が多く、日照時間も短い。カメラにとっては決して楽ではない条件だ。
Galaxy S26 Ultraのカメラ構成は、2億画素の広角(F1.4)、5000万画素の超広角(F1.9)、1000万画素の3倍望遠(F2.4)、5000万画素の5倍ペリスコープ望遠(F2.9)の4眼構成だ。S25 Ultraからセンサー自体は据え置きだが、広角のレンズがF1.7からF1.4へ、5倍望遠がF3.4からF2.9へと、2つのカメラで開放値が明るくなった。レンズが明るくなったことで、サムスンの公称では広角カメラの明るさが47%改善したという。
これらの変化が実際の撮影でどう効いてくるのか、旅先で撮った写真とともに見ていく。撮影は全てオートモード、1200万画素(デフォルト設定)で行っている。
2億画素広角カメラを曇天の街並みで試す
2月末のヨーロッパは日照時間が短く、空はほとんどグレーだ。こうした条件では色がくすみがちだが、Galaxy S26 Ultraの広角カメラは建物の壁面やれんがの色をしっかり拾ってくれる。アムステルダムの運河沿いでは、水面に映る建物の反射まで細かく描写されていた。運河を行くボートの船体の文字も判読でき、1200万画素のデフォルト解像度でも日常の記録には十分だと感じる。
バルセロナのカサ・バトリョでは、ガウディ建築の複雑な曲線と色タイルの再現力が試された。曇り空でも壁面のタイル1枚1枚の色の違いが識別でき、ダイナミックレンジの広さを感じた。特にファサード上部のモザイクタイルは青から緑、紫へのグラデーションが繊細で、これをつぶさず描写できているのは好印象だ。一方で、サムスン製スマホ特有の彩度の持ち上げはある。肉眼で見たよりもやや鮮やかに写る傾向は、Galaxy S25 Ultraと同様に引き継がれている。好みは分かれるところだが、SNSにそのまま上げるなら編集不要という見方もできる。
ストックホルムのガムラスタン(旧市街)では、石畳の路地の質感や建物の細部の描き込みを試した。解像感については文句がない。広角端で建物全体を入れた構図でも、れんがの目地や壁面の塗装の剥がれまで読み取れる。
ストックホルムの水辺では、一面に張った氷の表面テクスチャーと遠景の建物群を同時に写すシーンも試した。手前の氷の亀裂模様から奥の建物まで全域にピントが合い、奥行きのある画が得られた。
5倍望遠ズームの実力を試す 実用的なズーム域は30倍程度か
Galaxy S26 Ultraのズーム構成は、広角(1x)、3倍望遠、5倍ペリスコープ望遠の3段階だ。5倍望遠には新しいALoP(All Lens On Prism)機構が採用され、開放値もF2.9に改善された。
アムステルダムの広場にある彫像を広角から段階的にズームしていくと、5倍望遠の時点でブロンズ像の表面の凹凸まで読み取れた。壁面のれんがの目地や窓枠の細部も崩れていない。
ストックホルムでは凍結した水辺の対岸の船を段階的に寄せて撮った。30倍まで上げても船首のアンカーのさびや外壁の塗装の剥がれまで確認でき、デジタルズーム領域としては十分な解像感だ。ただし、さらに倍率を上げて船の屋根の白鳥の置物を狙うと、粒子感が目立ち始めた。実用的なズーム域は30倍程度までという印象で、これはGalaxy S25 Ultraとほぼ同等の傾向だ。
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