OPPO Find N6インタビュー:「折り目一点突破」と「Ultra」の禁じ手 日本でフラグシップを急拡大する真意(2/3 ページ)
折りたたみスマートフォン「OPPO Find N6」は、折り目の少なさやペン対応が特徴だ。価格はグローバル版より戦略的に安く設定され、限定的な台数ながら日本市場への期待を示す布石となっている。今後は最上位カメラのUltra投入も控えており、キャリアの新しい販売スタイルとの連携強化も注目される。
au Flex Styleでの扱いは双方にメリット 戦略的価格は期待の表れ
―― フォルダブルスマホほど画面が大きくなってくると、ペン以外にもいろいろとつなげてより便利に使いたくなってきます。中国での発表時にはキーボードもありましたが。
河野氏 あれは中国限定でした。他にも、サードパーティー製ですが、手帳として持ち運べるようなアクセサリーやペンホルダーなどが出ています。auさんのような(アクセサリーに注力する)販売方針を取っているところもあるので、アクセサリー群は展開できたらいいなと思っています。
―― そのauですが、au Flex Styleの価格は30万円を切っていて他より安かったのが印象的です。
河野氏 auさんとは、一歩一歩着実に成果を出しているところです。ご採用を継続していただいていることもあり、何とかしてauさんの期待には応えたい思いがありました。そのような中で、au Flex Styleとしてご採用いただき、戦略的な価格を打ち出してきたのはわれわれに対する期待の表れなので、責任感も感じています
―― 今回はありませんが、Find X9はSoftBank Free Styleでも販売されています。
河野氏 ご採用いただくには、相思相愛でなければなりません。私どもが売ってくださいと言うだけのものではないですし、お互いがお互いの価値を認めて一緒に手を組むことが大事だと思います。
―― こういった形での販売が増えているのはなぜでしょうか。
河野氏 お互いにとってメリットがあります。特定のアプリをインストールするとどうしても検証等々に時間が取られますし、ローカライズにも時間がかかります。そういったところも含めて、お互いにメリットがあります。
おサイフケータイ非対応なのは目標販売台数が少ないから
―― 一方で、Find N6はおサイフケータイ非対応でした。これはなぜかを教えてください。
河野氏 はっきり言ってしまうと、目標販売台数が少ないからです。数万台出せる端末と、数千しかない端末だと、1台あたりにかかってくるコストも変わります。そういった意味で、まずは搭載を見送りました。
―― “まずは”ということは、売れれば次はあるかもしれないということですね。
河野氏 可能性の話で言えば、あります。私は海外からのお客さまをアテンドすることもありますが、今はクレジットカードの決済で通過できる駅もありますし、Suica自身も何年か後には変わっています。数年後には情勢が変わっているかもしれない。そこは市場の動向を注視していきますが、一方で日本市場は減点方式で見られます。特にミドルのReno Aシリーズには今後も必ず搭載していきますし、その上のミドルハイについても販売パートナーと協議しながら進めていきます。
Find X9 Ultraの日本発売告知は“禁じ手”だった
―― 今年はさらに最上位モデルのFind X9 Ultraも発売されます。あの発表には驚きました。
河野氏 今回、Ultraの発表に関しては非常に慎重に検討しました。言葉を選ばず言えば、禁じ手だと思っています。フラグシップの発表で次のフラグシップの発表をするのは、本来だとやらないことです。ただ、私どもが日本市場にどれだけ注力していくのかを示すためにも、検討した結果、あのタイミングでの発表が適切であろうという判断になりました。
―― グローバル発表よりも早いというのは異例だったと思います。
河野氏 そうですね。これは、Find X9 UltraとFind N6の想定ユーザーが全く異なるからできたことでもあります。買い控えが起こらないという想定です。値段も若干違いますからね。
―― カメラスマホということで、期待している人も多いのではないでしょうか。
河野氏 もともとOPPOはBlu-rayレコーダーを開発していた会社なので、映像ソースをいかに忠実に再現するかに強みを持っていました。その考え方は、スマホにも生きています。見たままをいかに忠実に切り取るか。その方向性は、ハッセルブラッドとも似ていて、ぜひパートナーにということで話が進んでいきました。
フラグシップ並みのカメラを搭載
―― その思想は、Find N6にも受け継がれていますよね。カメラが強化されたのも、今回の特徴だったと思います。
中川氏 海外で出ていたFind N5のときよりも画素数が高くなったり、インカメラもセルフィーを楽しめるようにアップデートしたり、フラグシップ並みのカメラを搭載するようになりました。
河野氏 超広角カメラも暗いところでの集光率が上がって、きれいになっています。
―― 他社も含めて、フォルダブルでここまでカメラにこだわるところはあまりないような気がします。
中川氏 今までのフォルダブルスマホに足りなかった部分を追求しています。バッテリーやカメラなどを総合的にアップデートして、開けばスマホ、閉じればフラグシップ並みのカメラを普通のスマホのように楽しんでいただけるように設計されています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
折り目ほぼなしの折りたたみ「OPPO Find N6」日本初上陸 31万8000円で4月15日に発売
オウガ・ジャパンは折り目が目立たない高性能なフォルダブルスマートフォン「OPPO Find N6」を2026年4月15日に発売する。独自のヒンジと特殊ガラスにより平滑な大画面を実現した。専用ペンやAIによる効率的な情報管理、約2億画素のカメラを搭載し、ユーザーの創造力と生産性を高める1台だ。
「OPPO Find N6」速攻レビュー 折り目は本当にない? AIペンの使い心地からカメラ画質まで徹底検証
オウガ・ジャパンから日本初上陸となるハイエンドの折りたたみスマートフォンが2026年4月15日に発売される。実機をいち早く触れた筆者が、折り目を感じさせない大画面の使い心地や、手書き入力が可能な専用ペンの魅力、作業効率を高めるAI機能、ハッセルブラッド監修の高性能カメラなどを徹底的にレビューする。
「OPPO Find N6」は31万円超だが「中国以外では最安」 “におわせ投稿”もおサイフケータイはなぜ非対応?
OPPOは日本初投入の折りたたみスマホ「Find N6」を4月15日に発売し、ほぼ折り目なしのディスプレイを訴求する。31万円超という高価格だが、中国を除き日本が最安だという。おサイフケータイには対応しないが、保証やサポートを手厚くすることで付加価値を補う。
OPPO Find N6が「折り目ほぼゼロ」を実現できた理由 “品質に厳しい”日本に投じる自信
オウガ・ジャパンは日本市場初となるハイエンドフォルダブルスマートフォンを4月15日に発売する。最大の課題であったディスプレイの折り目を、本社ディレクター成蛟氏が語る最新のヒンジ構造と新素材ガラスによって極限まで平滑化した。最高峰のスペックと日本向けの手厚い保証サービスを備え、日本の消費者の厳しい期待に応える。
魅力的な外付けキーボードも用意されるOPPOの折りたたみスマホ「Find N6」はビジネス層もターゲットに
開くと大画面になり、動画などが見やすくなることだけではなく、ビジネスユースにも適した製品であることをアピールしています。


