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発売前に「Xperia 1 VIII」実機体験でファンを魅了 モニタープログラムの反響は?

ソニーは最新スマートフォン「Xperia 1 VIII」の先行体験プログラムのレポートを広報noteで公開した。参加者からはAIカメラアシスタント機能や開発者と直接交流できた点に対し極めて高い満足度が示されている。発売前の製品を体験してもらい利用者の生声をプロモーションや開発に反映させる同社の取り組みに注目だ。

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 ソニーは6月23日、自社の公式プラットフォームであるソニー広報noteにおいて最新のフラグシップスマートフォン、Xperia 1 VIIIに関する記事を発信した。該当記事は「顧客の声とともに育つ『Xperia』──先行体験プログラムをレポート」と題しており、ソニー広報部の担当者が執筆を担当している。同社が発売前に実施した初の試みであるユーザー参加型のモニタープログラムの詳細と、そこから得られたユーザーの生の声、対象製品の最大の特徴について見ていきたい。

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ソニー広報noteで公開された最新スマートフォンXperia 1 VIIIの先行体験プログラムレポート(出典:ソニー広報note)

 同社が5月13日に発表し、6月11日に発売したXperia 1 VIIIは、「上手に撮りたい」というユーザーの思いを後押しする設計を採用している。同製品の最大の特徴は、独自のAI技術「Xperia Intelligence」を活用した新たな機能、AIカメラアシスタントを搭載している点だ。同機能は、ユーザーが被写体にカメラを向けるだけで、被写体の種類や天気などの撮影環境を自動で認識し、ソニーのデジタル一眼カメラ「α(Alpha)」シリーズで培った画作りを提供するクリエイティブルックを元に、最適な色合いやレンズ、ぼけ表現を複数提案する仕組みを持つ。ユーザーは撮影後に加工を行う必要がなく、画面をタップするだけで狙い通りのクリエイティブな撮影表現を見つけ、撮影を実現できる。

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ソニーの最新スマートフォンXperia 1 VIIIはAIが最適な色合いやぼけ表現を複数提案する新機能を搭載しカメラの知識が少ない人でも簡単に撮影が可能だ(写真は筆者私物の実機)

 さらに、カメラのハードウェア面でも大幅な進化が見られる。望遠カメラには前モデルのXperia 1 VIIと比較して約4倍に大型化した1/1.56型のイメージセンサーを搭載した。搭載されている16mm、24mm、70mmの3眼全てのレンズが、静止画の耐ノイズ性能およびダイナミックレンジにおいてフルサイズセンサー並みの暗所性能を有しており、暗い環境下でも遠く離れた被写体をクリアかつ繊細に描写できる。また、全レンズに対応する重ね合わせ処理をRAWの段階で行うことにより、白飛びや黒つぶれを抑えた高いダイナミックレンジを実現し、明暗差の激しいシーンでも高解像で輪郭までくっきり描写する画像を提供する。

 その他にも、原石(ORE)から着想を得た微細な凹凸加工を施したデザインや、Qualcommの最新プロセッサであるSnapdragon 8 Elite Gen 5 Mobile Platformの採用による処理速度の向上、SIMロックフリーモデルにおける5Gミリ波への対応などが特長となっている。

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Xperia 1 VIIIの背面カメラ台座は縦方向ではなくほぼスクエア化し質感は石のようにザラザラとしている(写真は筆者私物の実機)
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カメラ台座を拡大

 今回、ソニーが広報noteでレポートを公開したモニタープログラムは、これら最新の機能を備えたXperia 1 VIIIを発売前に顧客に体験してもらうことを目的として実施。同社が発売前のXperia端末をユーザーに提供して使用感を確認してもらう試みは、今回が初めてとなる。モニター参加者は、公式アプリのXperia Loungeを利用し、アプリの利用や製品登録によってマイルをためることで到達できる最上位ランク、プラチナランクのユーザーを対象に事前募集を行った。多数の応募の中から選考を通過した43人の顧客が本プログラムに参加し、約1カ月にわたって日常生活の中で実際の端末を使用するという内容で進行した。

 同プログラムは端末の貸し出しに加え、ソニーストア 銀座およびソニーストア 大阪において、モニター任命式や製品開発者との座談会を含む内容だ。参加者アンケートの集計結果によれば、モニタープログラム自体の満足度は極めて高く推移。参加者からは、開発者やXperiaに関わる社員と直接交流できた点が高く評価された。「新製品を発売前に使えるのが良かった」「直接マーケティング担当者や開発チームに自分の意見が届けられる機会が非常に貴重だった」といった肯定的な意見が多数寄せられた。ソニー側も、参加者が普段使用しているスマートフォンに加えて新端末を使用することが負担にならないか懸念していたものの、このアンケート結果を受けて安心した旨を記事内で報告している。

 日常的な使用を通じて感じたカメラ機能やスピーカー性能、端末のデザインに関する感想も多数集まった。中でも注目を集めたのが、同機種の最大の特徴であるAIカメラアシスタント機能への評価だ。参加者からは「良い写真が簡単に撮れる」「適当に撮っても良い写真が撮れるので、外出先で写真を撮りたい気持ちが以前よりも増した」「AIカメラアシスタントで写真撮影がうまくなった気持ちになれる」「難しい設定をしなくても、自分では気付かなかった色合いや構図に出会える」といった実際の体験に基づく声が上がった。ソニーはニュースリリースで「日常の撮影やクリエイションをさらに楽しい体験へと広げます」と宣言していたが、広報noteでは、その提供したい価値や体験がユーザーの日常の中で実感として受け止められていることへの喜びをつづっている。

 プログラム終了後の製品購入意向についても、肯定的な結果を示している。アンケートにおいて、参加者の多くがすでにお試し後に製品を購入した、あるいは前向きに購入を検討していると回答した。実際に購入に至った理由としては、「前モデルからの進化を体感できた」「言葉にできない細かいところの使い勝手が良くなっていた」「スペックをなぞるだけでなく、自分らしい使い方のときにどう変化があるか体感できた」といった実体験に基づく声が挙げられている。

 購入を検討している参加者も、「開発した方の話を聞けてより興味を持てた」「モニターでなければ使いこなそうと思わなかった機能を使えた」とプログラムを通じた体験を評価した。一方で、購入を見送る理由として「現在使用しているXperiaに満足しているから」という回答もあり、同社はユーザーがお気に入りの機種を長く愛用していることに対しても喜びを示している。

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モニタープログラム参加者アンケート集計結果(n=43)(出典:ソニー広報note)

 広報noteの執筆担当者も、実際にXperia 1 VIIIを購入した1人として具体的な体験談を紹介している。自身が被写体にカメラを向けてAIカメラアシスタントを使用してみたところ、「Vivid」を選択してリアルな毛並みの質感を表現したり、「Soft Highkey」を選択してボケが提案された味のある写真を撮影できたりと、ついつい熱中して普段よりも多くの写真を撮影したと報告している。さらに、別売りの関連アクセサリーである専用カバー「Style Cover with Stand for Xperia 1 VIII」を活用し、料理中にスタンドを立ててスピーカーから音を流すことで家事がはかどったという日常の使用シーンも紹介している。

 ソニーは、この先行体験プログラムを通じて得られた顧客の率直な声を、今後の製品づくりや体験価値の向上を考える上で大切な手掛かりと位置付けている。顧客からの意見に対して改善点を含めて真摯(しんし)に向き合い、日常の中で使う楽しさや便利さを実感できる体験の創出をこれからも目指していく姿勢を強調して、同記事を締めくくっている。

 スマートフォンの高価格化や機能の成熟化が進む中で、メーカーが発売前の製品を通じてファン層と直接的なコミュニケーションを図り、利用者の実体験に基づくフィードバックをプロモーションや今後の製品開発に反映させる同社の能動的な取り組みは、今後の市場において注目すべき動きといえるだろう。

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