Apple、「iPhone 18(無印)」を発表せず 2027年春投入の予測と背景
Appleが製品発表イベントでiPhone DuoやiPhone 18 Proを披露した一方、標準モデルiPhone 18の発表を見送った。同社は全機種を一斉発表する従来方針を変更し、秋と春の二段階で商品を投入する販売戦略へシフトしたとみられている。2025年発売のiPhone 17が高い完成度を誇る点やストア価格の値上げ推移も影響しており、買い替え時には注意が必要だ。
日本時間9月10日未明にAppleの製品発表イベントが終了した。期待を集めていた折りたたみモデル「iPhone Duo」や最高峰モデル「iPhone 18 Pro」シリーズが正式発表された一方で、例年秋のラインアップに並んでいた標準モデル「iPhone 18」の姿はなかった。配信された発表内容や公式サイト内でもその存在を確認できない。
新機種投入を見送り 要因は?
これまでの事前報道や業界アナリストの予測通り、同社は全機種を秋に一斉発表する従来のパターンを見直した。フラグシップや先進モデルを秋に投入し、普及モデルや廉価モデルを春に届ける二段階の販売方針へシフトしたと考えられている。
うわさや予測によると、標準モデルのiPhone 18や廉価版「iPhone 18e」は2027年春に登場する見込みだ。標準モデルには、120Hz駆動の「ProMotion」に対応した6.3型有機ELディスプレイや、2ナノ(メートル)プロセスで製造する次世代「A20」チップの搭載が予想されている。
2026年秋のイベントで標準モデルの更新が見送られた背景には、2025年に発売された「iPhone 17」の性能や完成度が極めて高く、一般ユーザーにとって十分すぎる実力を備えている事情がある。
iPhone 17は上位機種に迫る基本性能を備えている。ディスプレイには最大120Hzのアダプティブリフレッシュレートに対応したProMotion採用の6.3型「Super Retina XDR」画面を搭載し、屋外ピーク輝度は3000ニトに達する。
内部には3ナノ(メートル)プロセスの「A19」チップを搭載し、最大30時間の動画再生が可能な高い省電力性能を誇る。撮影面では48MP Dual Fusionカメラシステムや18MPセンターフレームフロントカメラ、独自のAI機能「Apple Intelligence」に対応する。
日常的なSNS利用や動画視聴、写真撮影、プロセッサに負荷のかかりづらいモバイルゲームにおいて不満を感じにくい水準に達しているため、Appleとしては2026年秋のタイミングで急いで標準モデルを更新し投入する必然性が低かったのだろう。
日本国内における販売価格の推移 現行モデル追加値上げへの注意点
一方、現行モデルのiPhone 17およびiPhone 17eについても、発表当初の価格から段階的にさらなる値上げを実施。発表時の価格と2026年7月の改定、そして直近のストア価格における推移は以下の通りだ。
iPhone 17の256GBモデルは、2025年9月発表時の12万9800円から2026年7月の改定で14万2800円となり、直近のストア価格では15万9800円まで上昇した。
iPhone 17eの256GBモデルは、2026年3月発表時の9万9800円から2026年7月に10万7800円となり、現在は12万4800円へ引き上げられている。
主に円安の影響とみられる2026年7月の価格引き上げを経て、新モデルのiPhone 18 ProやiPhone Duoが発表されたタイミングでもさらにストア価格が引き上げられた。標準モデルのiPhone 18が2027年春まで登場しない中で、現行モデルや廉価モデルの位置付けの機種も購入のハードルが上がっているため、買い替えを検討する際には注意が必要だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
廉価な新作「iPhone 17e」が春商戦に与えた影響は? 携帯電話ショップ店員に聞く
Appleが2年連続で廉価iPhoneをモデルチェンジした。先代で課題として指摘されていたポイントをつぶしてくるなど、商品力が高まって売りやすくなったという声がある反面、キャリアの販売施策の都合で売りづらい面もあるようだ。
「iPhone 17/17e/16/16e」どれを買う? キャリア価格を徹底比較、MNPならiPhone 17を選ぶべき理由
iPhone 17eの発売により、キャリア各社で新旧モデルが併売され選択肢が広がっている。端末購入プログラムを利用しない場合はApple Storeが安価だが、MNPによる高額割引やプログラム活用ならキャリアも有力な選択肢となる。MNPで乗り換えるなら上位モデルを選びたい。
廉価モデル「Pixel 10a」「iPhone 17e」を比較 価格とスペックに“決定的な差”あり
Googleは「Pixel 10a」を4月14日に発売し、128GBモデルを前機据え置きの7万9900円で投入する。対するAppleの「iPhone 17e」は最小容量が256GBに倍増しつつ、9万9800円と手に取りやすい価格を維持した。両機はチップ世代や画面性能、SIM仕様に明確な差があり、自身の用途に合わせたプラットフォームの選択が重要になる。
「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか
MMD研究所が10月21日にスマホ利用調査を発表したのを機に、SNSで「iPhone SE」が大きな注目を集めている。調査結果を受け、SNSではなぜSEシリーズを使い続けるのかという理由や、ユーザーのこだわりについて関心が高まった。加えて、日本特有のスマホ市場の傾向についても言及する声が多く上がり、今回の発表を巡って多数の意見が交わされている。
「iPhone 16e」発表で「iPhone SE」「iPhone 14/14 Plus」販売終了
Appleは「iPhone 16e」発表後、「iPhone SE(第3世代)」「iPhone 14」「iPhone 14 Plus」の販売を終了した。これで最安iPhoneは、6万2800円から9万9800円と、3万7000円高くなった。



