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注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/4 ページ)

iPhone 18 Proは、先代から見栄えがあまり変わらない。カメラも「メインカメラに可変絞りが付いた」こと以外は大きく変わっていないようにみえるのだけど、実際に使ってみるとそこ以外にも複数変わったポイントがある。

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カメラ好きはカスタマイズすると撮影体験が激変

 でも、今回のカメラの本質は「絞り」だけじゃない。本題はここからだ。

 iPhone 18 Proは、メインカメラに可変絞りを入れると同時に、シャッタースピードやフォーカス、ホワイトバランスといった「今まではカメラアプリ任せ」だったいろんなパラメーターを自分でいじれるようになったのだ。

 しかも、Androidスマホに多く見られる「マニュアル撮影」「プロ撮影」といった撮影モードをつかするスタイルではなく、通常の撮影モードに組み込んできたのである。そこがAppleらしい。

撮影中の図
絞りをF1.48にして撮影している図。画面に注目してみてほしい

 カメラアプリで設定ボタンをタップすると、大量の設定項目が現れる。ちなみに、iOS 27にしたiPhone 17 Proでは9個なのに対して、iPhone 18 Proだと14個もある。

 iPhone 18 Proならではの5項目「レンズ絞り」「フォーカス」「シャッタースピード」「ホワイトバランス」「ヒストグラム」は、下の方にある。

設定項目
なんと、iPhone 18 Proでは「写真」モードの設定項目が14個もある! 絞り値を変える「レンズ絞り」は、けっこう下の方にあったりするので要注意

 絞り値はカメラ任せにしてもいいが(その場合はF1.8を基本に、明るさやシーンに応じて自動的に変わる)、「自分であれこれしたい!」って人は、ここで「レンズ絞り」をタップして……って毎回やるのは大変めんどくさい。設定項目、下の方にあるしね。

 まずやるべきは「カスタマイズ」なのだ。これがすばらしい。

 この画面で左上の「編集」をタップすべし。すると、画面の上に好きな写真コントロール(ツール)を置けるのだ。特に、露出とシャッタースピードと、レンズ絞りは必須。あとはお好みで。全部で8つまで配置可能だ。

 後は画面上のバーにあるツールをタップすれば、すぐに呼び出して設定できる。しかも、バーに置かれた各ツールのうち、シャッタースピード、露出、ホワイトバランス、絞り値には、その値がリアルタイムで表示されるのである。

 カメラのことをちょっと知ってる人には、必須な設定だというのが分かるだろう。

編集ボタン
「編集」をタップすると、画面の情報にあるバーに写真コントロールを追加したり減らしたりできる
追加してみた
シャッタースピード、被写界深度、露出、ホワイトバランス、レンズ絞りの5つを追加してみた図

 下の例の場合、シャッタースピードは780分の1秒で。絞り値はF1.48。そしてWB(ホワイトバランス)は5.2に……って、普通の人は「WBの5.2って何?」と思うかもしれない。この数字は色温度を表している。

 色温度の単位は「ケルビン(K)」で、この5.2は正確にいうと「5200K」であることを表している。色温度は低いほど赤みが増し、逆に高いほど青白くなる。昼間の晴天は、5500K前後になる。

 この例ではAWB(オートホワイトバランス)が有効で、それが出した色温度が5200Kということになる。「5200Kの光を当てると、白い物が白く写るように設定したよ」と言っていると思えばいい。

ワンタップで呼び出し
ワンタップで「レンズ絞り」をサッと呼び出して、自分でセットできる。これは素晴らしい

 そして上の撮影画面におけるもう1つの注目点は、レンズ絞りの値が黄色くなっていること。

 シャッタースピードや絞り値などは、オート(自動設定)の時は白く、自分で設定した場合は黄色く表示されるようになっている。すごく分かりやすいのだ。

 ちなみに、メインカメラ以外を使う状態で「レンズ絞り」を実行しようとすると、「メインレンズでのみ使用できます」と表示されて設定できないようになっている。また、ISO感度については「オート」のみで手動設定はできない。

4倍
4倍ズームレンズを指定した状態でレンズ絞りをタップすると、こんな表示が出て設定できない

 では、絞り値以外もいじってみよう。分かりやすいのはシャッタースピードだ。シャッタースピードをいじると、例えばこんな写真を撮れる。小さな噴水だけど、水が完全に止まってて氷のように見える。

 これ、シャッタースピードを上限の1万6000分の1秒まで上げて撮ったものだ。さして明るくない場所で無理にシャッタースピードを上げたので、ISO感度はISO2000まで上がってるけど、まあ問題はない。

超高速シャッター
超高速シャッターで小さな噴水を撮ってみた。水が完全に止まってる!
セッティング
この写真を撮った時のセッティング。絞り値はオートでF1.48になった

 そして、話は「新宿東口の猫」に戻る。

 iPhone 17 Proで撮ったものは、シャッタースピードが2300分の1秒と超高速だった。LEDを使ったデジタルサイネージは、人間の目には分からないけれど、実際には超高速で表示を書き換えているため、シャッタースピードが速すぎると、書き換え途中を捉えてしまい、表示が欠けたり、しまが出たり、色がずれたりするのだ。

 でも、シャッタースピードを落としてやると全てのLEDが点灯した状態で撮れるので、うまく撮れるのだ。実際には、もうちょっと速くしてもいいけど。

 これ、実は可変絞りとも大きく関係している。絞り値が小さい場合、その分シャッタースピードを上げなきゃいけないので、明るい場所だとスピードを60分の1秒まで落とせないのだ。無理に落とすと、全体が白く飛んでしまう。

設定はこんな感じ
先ほどの新宿東口の猫を撮ったときのiPhone 18 Proのセッティング。シャッタースピードをわざと落としていたのだ

 もう1つ、分かりやすい例を。最近の列車を撮ると、行き先表示が乱れてしまうことがあるはずだが、これもシャッタースピードを変えると解決できる。

 上がオートで撮った例(シャッタースピードは210分の1秒)、下が手動でシャッタースピードを60分の1秒にセットして撮った例。分かりやすいよう、部分拡大したものを。

 鉄道好きじゃなくても、ちょっと旅先なんかで乗ってきた車両を撮りたい、ってことは多いはず。その時に、行き先表示がきれいに撮れなかったら、シャッタースピードを落としてみるべし。60分の1秒まで落とせば、たいていOKだけど、250分の1秒でも大丈夫なものもある。これは、LEDパネル次第だったりする。

比較
左がオートで撮ったもので、右がシャッタースピードを60分の1秒に落として撮ったもの

 さらに、ホワイトバランスやフォーカスも自分で調整できる。

 マニュアルフォーカス時は「ピーキング」といって、ピントが合っている部分に白い枠が表示されるので、それを目安にできる。iPhoneのAFは小さなものに弱いところがあるので、テーブルフォト時や花を撮るときに役立ちそう。

MFモード
マニュアルフォーカスモード。画面がちょっと暗くなり、代わりに白い線が現れて、そこにピントが来ていることが分かるようになっている

 つまり、iPhone 18 Proのカメラの進化ポイントは「可変絞り」だけじゃない。iPhoneらしいインタフェースで、撮影イメージをコントロールできる点にこそ本質があるのだ。

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