News 2001年6月28日 11:45 PM 更新

NTTが「Bフレッツ」を正式発表,8月1日に受付開始

NTT東西地域会社がFTTHサービスの本格展開を始める。

 NTT東西地域会社は6月28日,光ファイバーを宅内にまで引き込むFTTH(Fiber to the Home)の本格サービス「Bフレッツ」を発表した。ベストエフォートで最大100Mbpsのサービスを新設するとともに,最大10Mbpsのメニューでもアクセス回線を複数ユーザーで共有する方式を採用,低価格化を図った。

 サービスメニューは以下の3種。このうち,従来の試験サービスで使用されていたシェアドアクセス技術を採用しているのはファミリータイプのみで,ベーシックタイプとマンションタイプは新たにイーサネット技術をベースとした構成となった。なお,NTTは今回からシェアドアクセス(ファミリータイプ)で1本のアクセス回線を共有するユーザーの数を公表しないという。

メニュー ベーシックタイプ ファミリータイプ マンションタイプ
契約料 800円 800円 800円
初期費用 2万7100円 2万7100円 1万1900円
HomePNA工事費 - - 8100円
月額利用料 9000円 5000円 3800円
屋内配線利用料 200円 200円 -
屋内配線利用料(加算料) 800円 800円 -
回線終端装置利用料 900円 900円 -
HomePNA利用料 - - 1200円

 いずれも「フレッツ・ADSL」などと同様にPPPoEを使ってISPに接続する。したがって,ISP料金は別途必要だ。なお,表中の「屋内配線利用料(加算料)」は,ビルなどの構内ケーブルをNTTが設置している場合に発生するもの。HomePNA関連の費目は,LAN配線などがない集合住宅でNTTから端末をレンタルする際に必要となる。

 開始当初のサービス提供地域は,NTT東日本が都心の5区(千代田区,中央区,港区,新宿区,渋谷区),NTT西日本が大阪市内の一部。NTT東日本では,11月より東京23区と多摩エリアへ拡大し,2002年1月以降には横浜市やさいたま市,札幌市など18都市をカバーする方針。一方のNTT西日本では,本年度内に大阪全域および,名古屋市や福岡市など政令指定都市の一部地域に拡大する。詳細なエリア展開予定については,NTT東日本およびNTT西日本のWebサイトを参照してほしい。

 サービスの申込み受付は8月1日より。当初6月30日までを予定していた試験サービスが1カ月間延長され,7月末までとなった。ただし,試験サービスの申込みは6月28日を持って終了。Bフレッツの申込みが始まるまでの1カ月間は,「エリア拡大のための準備期間」(NTT東日本)になるという。

関連リンク
▼ NTT東日本
▼ NTT西日本

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[芹澤隆徳, ITmedia]

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