News 2003年3月12日 05:42 AM 更新

CeBIT 2003現地レポート
CeBIT、明日からの見どころは?

世界最大のIT関連展示会「CeBIT 2003」が12日から、ドイツ・ハノーバー市で開催される。明日からの見どころを一足先に紹介しよう

 世界最大のIT関連展示会、CeBIT 2003が、明日3月12日からドイツ・ハノーバー市で開幕する。会期は19日までの8日間。

 IT関連展示会の例に漏れず、出展数は昨年の7264社から6526社に減少し、展示面積も35万4119平方メートル(昨年は39万7008平方メートル)と減ったものの、CeBITは世界的に注目を集める展示会だ。日本コンベンションセンター(幕張メッセ)の展示場総面積6万2000平方メートルと比べると、その広さが分かる。

 見どころの1つは、情報家電、そして携帯電話になるだろう。Sony EricssonNokiaが2003年に投入予定の携帯電話を発表するほか、NTTドコモもブースを開き、欧州でのiモード展開を世界に向けてアピールする。

 欧州でもGPRS対応端末が普及を始めており、カメラ内蔵、Javaの搭載が急速に進んでいる。端末メーカー各社の展示ブースでは、こうした最新の端末が展示される。欧州でも勢力を伸ばしている韓国メーカーも注目が集まる。ドコモとSamsungはGSM/GPRS向けの端末開発に合意し、CeBITでイメージモックを展示する予定だ。

 東芝はノートPC向けの燃料電池を展示する見込み。同社は2004年の製品化を目指しており、開発が順調に進んでいることをアピールする。

 光ドライブ関係でも新製品の展示があるだろう。LG電子は、DVD-R/+Rのほか、DVD-RW/+RW、DVD-RAMにも対応した全部入りドライブを展示する予定になっている。

 ZDNetでは、展示の模様を随時レポートする予定だ。



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[斎藤健二, ITmedia]

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