4日間同行レポート(前編)
「モバイル放送」を追いかけた2500キロ――Sバンドを求めて西へ(3/4 ページ)
東名で最初にさしかかった都夫良野トンネルは全長が1630メートルある、時速100キロで通過したとしても約59秒、つまり1分ものあいだ受信不能となってしまう。
サービス開始時にはギャップフィラーが設置されていると思うが、いまのところは手持ちぶさたにぼーっとしているのみ。後から聞いた話だが、このような時のため(でもないのだろうが)、「データ情報サービス」という機能がある。これは、文字を中心とした静止画データを端末内に適当な間隔で受信し、保存しておくというもので、最近、電車の中で放送されている文字情報ニュースをイメージすれば当たらずとも遠からず。トンネル内の1~2分程度なら、暇つぶしにも使えるのではないだろうか。
その後、東名で最長の日本坂トンネル(2550メートル)を通過すると、あとは特に途切れるような場面もなく、焼津、浜松と過ぎていく。しかし、途中の豊橋検札所(別名・豊橋バリア)で一時停止したときや、名古屋近辺のインターチェンジで幅の広い道路下を通過したときに、数秒間切れるような場面があった。
料金所や検札所はETC搭載車であれば通過できそうな気もするが、推奨されているように時速20キロ以下で通過すると、1秒で約5メートルしか進めない。ゲートの幅からして途切れるか途切れないかギリギリの距離だろう。もっとも、私の知り合いで「時速60キロでも通過できたよー」というツワモノもいたので、もう少しばかり速くても大丈夫かもしれないが……(よい子の皆さんは絶対マネしないように)。
このように、その下に入ると衛星が見えなくなってしまうというポイントは、高速の上でも結構ある。トンネルほど大規模な施設であれば、当然ギャップフィラーの設置は行われるだろうが、こういうちょっとした“上部がふさがれる系”の施設の場合には、設置の判定も微妙になるのではないだろうか。順調にクルマが流れているうちはなんら問題のない構造物だが、ちょっと渋滞でもしようものなら、たちまち受信を妨害する厄介者と化してしまうからである。
そんなことを考えているうちに、最後の休憩地点、養老SAに到着。少々の休憩ののち、美しい夕日を見ながらモバイル放送端末を搭載したワゴン(別名モバワゴン)は西へと向かうのであった。
この日の宿泊地は京都なので、京都東山ICで降り、一般道を走る。
東京を出て以来、はじめて市街地を走るわけだが、当然このあたりにはギャップフィラーはまだ設置されていないため、受信状況は一気に厳しくなった。
京都なのであまり高い建物はないのだが、それでも南側にビルのある道路を走っていると衛星方向の空がふさがれてしまうようである。ギャップフィラーがなくとも、反対側のビルに反射して衛星からの電波が到達するのでは?と期待したが、衛星からの電波は微弱なので、ギャップフィラーからの電波のように反射はしないとのこと。
そんな時には反対側の車線を走ればOKという意見もあったが、それでは目的地にいつまで経っても着けないではないか。そんな雑談を交わしているうちに、目的のホテルへと到着。時刻は午後8時20分。まだまだ旅は続く。
朝はモバイル放送でニュースチェック
翌日は午前8時10分にホテルを出た。撮影のため京都市内を少し回ることにする。
朝はやはりニュース番組だろうということで、経済ニュースにチャンネルを合わせる。ちょうど三菱自動車の事件が話題になっていた頃で、株価や分析などが出ていて面白かった。「TVは見ないがニュース好き」の私としては、どこでもニュースが見られる端末はなかなか魅力的である。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR