「H.264/AVC改良版」で動き出すか? 次世代光ディスク情勢(2/3 ページ)
比較に使われていたのはフィルムグレイン(粒子)が多いことで知られる映画“エリン・ブロコビッチ”の一場面で、グレインのないコンピュータグラフィックスによる映像(DCI-Aと呼ばれる評価用映像)、一般的なフィルム映像(DCI-Bと呼ばれる評価用映像、フィルムグレインも中程度に混じる)の三種類だ。
コーデックはH.264/AVC FRExtの他、H.264/AVCのリファレンスコーデック、MPEG-2(D-VHSエミュレーションの24Mbps)。アドバンスド・コーデックのビットレートは8/12/16/20Mbpsの4種類。オリジナルと圧縮後の映像を中心点で分割し、片方をミラーイメージにして合成する手法で見比べ、評価を行う。
エリン・ブロコビッチはかなりグレインが多く、途中で書籍の活字が写る場面があるなど、かなり圧縮コーデックにはキツイ映像だ。さすがに8Mbpsではグレインの粒度が上がり、全体的にノイジーになる。12Mbpsならかなり改善されるが、ややオリジナルとの違いが気になる。ところが16Mbpsまでビットレートを上げると、むしろMPEG-2/24MbpsのD-VHSエミュレーションよりもきれいな映像になった。フィルムの質感や空間周波数の高い場面も全く問題ない。
ツルツルでグレインのないDCI-Aになると、8Mbpsでも全く問題を感じない。エッジがぼけたような印象もなく、オリジナルとの差は8Mbpsでもほとんど気付かないだろう。
DCI-Bは冒頭に紙吹雪が青空に舞うシーンがあり、8Mbpsだと途中で現れる花嫁のブーケを含め全体にやや違和感を感じたが、12Mbpsになるとほぼ問題ない。16Mbpsまでビットレートが上がるとオリジナルとの区別は困難になるが、12MbpsでもMPEG-2/24Mbpsよりは良い印象である。
総じてMPEG-2/24Mbpsは、オリジナルに比べて画面のざわつきが多くなる傾向だが、H.264/AVC FRExtは細かな質感、ディテールを残しつつ、ノイズだけが少なくなる印象。コンピュータグラフィックで作られたアニメ素材なら8Mbpsで十分。一般的な映画なら12Mbpsでも満足のいく圧縮結果だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
10
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR