国内ゲーム業界もオンラインに真剣に取り組む時が来ている――CESAが特別委を発足
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は7月14日、オンラインゲームを1つの柱としてオンラインコミュニティビジネスの育成を図る「オンラインコミュニティ特別委員会」(OCC)の発足説明会「オープンβミーティング」を開催した。
OCCは4月22日に発足し、活動内容を対外的に説明するのは今回が初めて。委員長に就任したハドソンの工藤浩社長は、「とりあえずスタートして、これから会員を募る段階。正式サービス前ということで、業界用語を使って『オープンβミーティング』とした」と説明する。
ゲーム業界団体という性格上、CESAは従来、ゲーム関連企業の加盟しか認めていなかった。しかしOCCでは門戸を広げ、コミュニティサイト、ネットワークインフラ、ISP、電子決済サービスなど、オンラインゲームの実際の運営には欠かせない企業も対象にした。異業種間での情報交換を促し、新ビジネスの創造につなげるねらいだ。
一般向けには、オンラインゲームの現状を示す正確な情報の提供、ユーザーモラルの改善、会員企業とその従業員に対する社会的評価の向上──などに取り組む。
この一環としてまず、オンラインゲームの市場規模や課金ユーザー数など、統計データをまとめた白書を年1回発行する予定だ。「課金ユーザー数は150万人」といった推計データが流れているが、本格的な調査から算出した“公認データ”はまだないのが現状だ。
さらに、オンラインゲームを安全にプレイするための健康ガイドラインや、会員企業が個人情報を管理するための枠組みといったルール作りにも着手する。ゲーム内のアイテムを実際の現金で取引するリアルマネートレードなど、社会的に善悪基準が定まっていない分野でも会員企業の要望に応じてガイドラインを策定していく考えだ。
こうした自主規制を会員企業に順守してもらうことで社会問題化を未然に防いでいくと共に、「ゲームマスター」といったオンラインゲームに独特な職業を認知してもらうなど、業界の社会的評価を高める取り組みを進めていく。
金融分野の企業にも参加を促し、有望な新規ビジネスプランへの投資仲介も促進するほか、人材育成や産官学の連携、成功したビジネスモデルを持つ海外企業との交流なども視野に入れている。
「CESAは東京ゲームショウの開催、ゲームソフトの対象年齢のレーティング、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)との連携などを進めてきた。多くの会員がオンラインゲーム事業を始めている今、CESAとしてもオンラインコミュニティの育成に取り組まなくてはならない」(工藤委員長)。
説明会に参加した企業は約140社で、「数社から申し込みを受けている」。説明会を弾みに、年内に50社、2005年末には100社の加盟を目標とする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR