米国防総省、児童ポルノ画像のデータベース開発で捜査を迅速化
米国防総省はテロリズム対策で50万ドルの予算を使い、児童ポルノの摘発を効率化する任務にサイバー犯罪の研究者を従事させると発表した。
国防総省のDefense Cyber Crime Center(DC3)は「Known Image Database System(KIDS)」というプログラムを2004年7月から立ち上げており、子供を対象としたポルノ画像を発見する処理を高速化し、コンピュータ犯罪捜査官の負担を減らしている。この新しいプログラムには膨大なデータから関連する画像を検索する技術が使われており、サイバーテロや陰謀などにも応用できるという。
この技術が使われるようになったのは、国防総省の科学捜査官がコンピュータ犯罪で忙殺され、その半数が児童ポルノ犯罪に関するものだったからだという。
科学捜査官は、押収したコンピュータの中から、年少者のポルノ画像を探し出す。1件につき数週間から数カ月を要する作業で、ほかの事件の捜査への影響、担当者の疲弊にもつながる。
KIDSは2004年5月にGeneral Dynamicsと契約し、数カ月かけて開発・導入したシステムで、既知の児童ポルノ画像の大規模なデータベースを作り、メッセージ解析アルゴリズムにより、問題の画像を探り当てる。この画像データベースにはSANが用いられているという。
KIDSにより、容疑者の所持している画像とコンピュータに保存されていた児童ポルノ画像を見比べていく作業から捜査官は解放されることになる。捜査官は、容疑者のコンピュータから画像だけでなく、トロイの木馬や不正コードも探す。所有者が知らないうちに、ポルノ画像を置かれてしまった可能性もあるからだ。
このシステムにより、科学捜査官の捜査期間は90日から2週間に短縮された。国防総省はわずか27件で42万5000種類のポルノ画像を取得し、カタログに追加したという。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
7
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR