チップの上に線虫の世界を再現
独立行政法人の農業・生物系特定産業技術研究機構とイガデン(茨城県石下町)はこのほど、線虫が住む土壌の微細空間をモデル化してチップ上に形成した「オンチップ型マイクロコズム」を開発した。線虫の生態を詳細に観察でき、環境保全や農作物の安定生産などに貢献できるとしている。
微細加工技術を使い、透明樹脂製の基板上に土壌内部の微細なすき間などを再現したモデルを作製。計測・制御用の電極基板と貼り合わせ、合わせ目にできた微細空間に線虫を放し、行動を観察する仕組みだ。
研究成果を元にイガデンが「センチュウチェッカー」を製品化した。単3形乾電池×4本で動作し、サイズは195(幅)×120(奥行き)×137(高さ)ミリ、重さ1.6キロと屋外に持ち出して使用できる。31万画素CCDとUSBインタフェースを搭載し、撮影した画像をPCから確認することも可能だ。価格は40万円。
生物学の研究材料としてポピュラーな線虫は、土壌循環などに重要な役割を果たしていると考えられてる一方で、農作物に被害を与える種類もいる。だが生態の多くは未解明。従来は寒天などの上に放って観察してきたが、本来の生態の解明には、土壌内部の微細空間を使った研究が必要とされてきた。
センチュウチェッカーは、2月23~25日に開かれる「国際ナノテクノロジー総合展」(nano tech 2005、東京ビッグサイト)に出展する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR