ネットでパチンコ依存症予防――業界が啓発サイト
パチンコ業者で構成する東京都遊技業協同組合(都遊協)と早稲田大学理工学部複合領域・加藤諦三研究室は3月3日、パチンコ・パチスロ依存症の予防を目的とし、依存症に関する知識や治療プログラムを提供するWebサイトをオープンした。
依存症の解説やセルフチェック、コラム、リンク集などが閲覧可能。家族向けコンテンツも備えた。依存症に関する講演の動画配信や、カウンセリングツールの提供も予定している。サイト構築は、ライフバランスマネジメントが担当した。
産学協同研究「パチンコ・パチスロ依存症対策プログラム」の一貫。同サイトでの情報提供のほか、依存症に関する小冊子の配布、講演の実施、パチンコ店従業員への教育も行って依存症予防につなげる。
都遊協の原田實理事長は「近年の社会不安の増加や経済の不透明な状況が、パチンコやギャンブルにのめりこむ依存症患者を増やしている」とする。パチンコ店の駐車場車内に子どもを置き去りにして死なせる事件や、「パチンコ雑誌の広告の半数以上は消費者ローン」(都遊協の亀田宏司副理事長)という現状を問題視。業界として対策に取り組む。
コンテンツ作成に関わった精神保健福祉士の星島一太さんは、ギャンブル依存症の明確な定義はないというが、一例として「セルフコントロールを失った状態」を挙げる。借金にまみれるなど、本人にとって明らかな不利益が起きてもやめられないといい、「家族や周辺の人を巻き込む病気。社会に対するマイナス影響は大きい」(星島さん)。
プログラムを監修した加藤教授は、「日本は依存症社会にも関わらず、アメリカなどと比べて依存症への理解や研究が遅れている」と指摘。ストレスフルな環境下、仕事依存症(ワーカホリック)やアルコール中毒から、自分がみじめであることを主張せずにはおれない「みじめ中毒」まで、依存症患者は増えているという。同プログラムをきっかけに、国内での依存症への理解を高めたいとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR