iTunesのDRM技術を破る新アプリ「PyMusique」公開
「iTunes Music Storeの公正なインタフェース」と開発者が称するPyMusiqueは、ユーザーがApple ComputerのiTunes Music Storeにアクセスしてデジタル権利管理(DRM)の制限なしで楽曲をダウンロードできる新アプリケーションだ。PyMusiqueはiTunesのアプリケーションインタフェースを一切回避することでこれを実現している。これは明らかにiTunes Music Storeのサービス条件違反に当たる。
PyMusiqueでは楽曲のプレビュー、iTunes Music Storeアカウントの登録、楽曲購入、そして、iTunesではサポートしていない機能として購入後の再ダウンロードが可能だ。しかし特筆すべき点として、PyMusiqueを使って購入・ダウンロードした楽曲はFairPlayで暗号化されていない。FairPlayは、iTunes Music Storeから本来のiTunesを使ってダウンロードした楽曲すべてに使われているDRM技術。
PyMusiqueはソースコードとしてダウンロード提供されており、Mac OS Xを含む複数のプラットフォームでサポートしているプログラミング言語のPythonを使っている。ソースコードに加え、PyMusiqueはWindowsとLinuxインストーラーでもダウンロード可能。MacCentralがこの記事を掲載した時点で、同サイトからOS X インストーラーは提供されていなかった。
PyMusiqueには3人の開発者がかかわっている。トラビス・ワトキンズ、コディ・ブロシアス、そしてAppleのDRM技術破りの成り行きに注目してきた向きにはお馴染みのヨン・ヨハンセン、通称「DVDヨン」の3氏だ。このノルウェーのハッカーは、かつてDVD暗号解除ユーティリティDeCSSを作成し、映画業界との論争を巻き起こした中心人物。
ヨハンセン氏は最初、「QTFairUse」ソフトのリリースでiTunesユーザーの注目を浴びた。このソフトはFairPlayで保護された楽曲を開いてそれをQuickTimeにストリーム、そのコンテンツをDRMなしで新しいファイルに保存することができた。FairPlay鍵をiTunes Music Storeから取得するユーティリティ「FairKeys」もヨハンセン氏が手掛けたほか、iTunesを使わずに音楽をAirPort Expressに送信できる「JustePort」もリリースした。
MacCentralの記事出稿段階でAppleからのコメントは取れなかった。しかし、最初にiTunes Music Storeに登録する際ユーザーが同意を求められるサービス条件によれば、PyMusiqueなどのアプリケーションを使ってiTunes Music Storeにアクセスすることに対する同社の姿勢は明確だ。
「Appleが本サービス利用のために提供したソフト以外のいかなる手段によっても、本サービスにアクセスしてはならない」とそこには記されている。
Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
7
「推しがそばにいる日常」を ソニー、5万円台の裸眼3Dディスプレイ アニメ公式コンテンツに対応
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
10
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR