CherryOS開発元が語るコード公開の理由

 物議を醸しているWindows向けMacエミュレータ「CherryOS」が5月1日にオープンソースプロジェクトとしてリリースされることを開発元が明らかにした(4月7日の記事参照)

 Maui X-Stream(MXS)のジム・カルテス社長はCherryOSの提供を停止した数週間の「空白期間」の後、5月1日に同製品をオープンソースライセンスの下でリリースすることをeWeek.comに対して認めた(訳注:現在CherryOSのサイトからは「5月1日」という記述が削除されている)。

 同氏によると、MXSは「開発コスト、継続的な開発、そしてその他のマーケティング関連コストをカバーするために(CherryOSのコードに)14ドル95セントの料金を課す予定だ。購入者は、別の商用製品に組み込まない限り、このコードを自由に利用できる」という。

 同社のWebサイトではCherryOSを「オープンソース」としてリリースすると説明しているが、MXSはBSDやGNUのライセンスなど既存ライセンスではなく、独自のライセンスを採用する。

 「当社の弁護士が独自のライセンスを作成している。これは5月1日に当社サイトに掲載される予定だ。できるだけシンプルで、かつ当社の著作権を十分に守れる強力なライセンスにするよう指示した」(カルテス氏)

 この動きは、長きにわたるCherryOSの物語における意外な展開と言える。同製品はオープンソースのPearPCプロジェクトに関わる開発者から、PearPCのコードを盗用していると非難されてきた。

 カルテス氏は、こうした非難を受けてCherryOSのコード公開に踏み切ることにしたと言う。「こうした動きに出たのは、すべての批判者に、われわれがほかのソースからコードを盗用していないことを分かってもらいたいからだ」

 CherryOSは3月にリリースされた際、PearPC開発者からの批判の嵐に見舞われた。これら開発者は、MXSがPearPCプロジェクトからコードを盗んだと非難。PearPCの開発者掲示板への投稿者は、CherryOSで使われている隠しグラフィックス、構成ファイル、デバッグ出力に(PearPCとの)類似点を見つけたと主張している。またCherryOSは、Macでフォーマットされたドライブのネットワーキングとアクセスに関するほかの2つのオープンソースプロジェクトのコードも盗用していると彼らは訴えている。

 MXSは一貫してこうした批判を否定しているが、一部のレビュアーが2004年10月に入手したプレリリース版にいくらかのPearPCコードが含まれていたことは認めている。当時MXSは、これはプログラマーの1人がミスをしたためだと説明した。このプログラマーはその後同社を辞めたという。CherryOS正式版のリリース後、カルテス氏は、同社に向けられた非難は「嘘の固まり」だと表していた。

印刷する
SNSでシェア
SpecialPR

この記事の著者

関連記事

こんなメディアも見られています

ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。

メールマガジンを配信中
メールマガジンを配信中

国内外の業界動向、AIやクラウドなどの最新技術、キャリア情報など今知りたい情報をまとめてお届けします。

いますぐご登録

本日の新着記事

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia NEWS SNS

X @itmedia_newsをフォロー

インフォメーション

ITmediaNEWSをフォロー

あなたにおすすめの記事PR