レビュー
MPEG-4動画や高感度撮影が魅力のスリム機――“EXILIM CARD”「EX-S500」(3/4 ページ)
最大ISO1600までアップする高感度モード
数多い静止画機能の中でも、EXILIMシリーズ初の試みは、最大でISO1600の高感度撮影に対応したことだ。手ブレ補正機能とはいえないが、感度が高くなるほどシャッター速度が速くなり、手ブレや被写体ブレを抑えるメリットがある。
ただし、結論を先にいうと、感度がISO800やISO1600に上がった場合の画質は、あまりきれいではない。特にISO1600の画質は、画面全体にざらざらとしたノイズが目立ち、はっきりいって低画質だ。
そのためか、メニュー画面のISO感度設定から選択できるのは、オートのほか、ISO50/100/200/400の4段階のみで、ISO800やISO1600の手動選択はできない。メニューの「ブレ軽減」から「オート」を選び、感度設定も「オート」にした場合に、暗いシーンでは自動的に最大ISO800まで上がるようになっている。
また、ベストショットボタンを押して「高感度」または「ブレ軽減」を選択した場合には、暗さに応じて最大にISO1600までアップする。つまり、ノイズが生じても構わないので、手ブレや被写体ブレを抑えたいと思う場合のみ、これらのモードを利用すればいい。ISO800やISO1600の画質は汚くて許せないというなら、「ブレ軽減」をオートではなく「切」にしておけば、オートISOはISO50~100の範囲となる。
一方、ISO50やISO100などの低感度側の画質はついては、手軽なスナップデジカメの画質として実用的なレベルといえる。ただし、1/2.5型の500万画素CCDを搭載した他のデジカメによくよく比較すると、低感度の場合でもS/N比は高くなく、ややノイジーな傾向がある。また明るい部分が白とびしやすい点も少し気になった。
デザインと動画モードは他にはない大きな魅力だが、静止画の画質はもう少しがんばってほしいところだ。このへんのバランスをどう判断するかが、購入の見極めになるだろう。とはいえ、デザインの魅力だけで衝動買いをしても、それはそれでカメラの正しい買い方だと思う。カメラは持ち運び、手に取って使う道具なので、デザインが気に入るかどうかで撮る意欲が左右されるからだ。
EXILIM CARD EX-S500の作例
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