TV周りのデジタル家電を一気に無線化――バッファロー
バッファローは8月3日、無線LAN製品の新シリーズ合わせて14製品を一気に発表した。従来のハイパワーモデルの最大2.1倍という通信距離を実現する“第3世代ハイパワー”搭載の無線ルータや無線カード、オプションアンテナなどを豊富にラインアップ。「デジタルホーム用途では“家中すみずみ”まで高速でつながる無線LANが必須だ」(同社)としている。
イーサネットコンバーター「WLI-TX4-G54HP」は、リビングルームのデジタル家電をまとめて無線LAN接続できるユニークな製品だ。有線LANと無線LANを仲介するメディアコンバーターは既にいくつも存在するが、WLI-TX4-G54HPは、10/100BASEの4ポートスイッチを搭載した点が特徴。単体で4台までのデジタル家電を接続できる。
「無線LANの利用シーンは、PC主体から、デジタル家電やゲーム機、無線IP電話など家中で使用する形態に変化している。とくにデジタル家電は、PCやルータのある場所と離れて設置されることも多く、またノートPCやポータブルゲーム機と違って移動が困難だ。WLI-TX4-G54HPがあれば、デジタルTVとネットワークメディアプレーヤー、プレステ2など、TV回りのデジタル家電をまとめて無線化できる」(同社ブロードバンドソリューションズ事業部マーケティンググループの石丸正弥リーダー)。
筐体は後述の無線ルータと共通で、ラックなどの隙間に置くことを意識した横置きの薄型デザインになっている。本体サイズは130(幅)×144(奥行き)×28(厚さ)ミリで重量は240グラム(アンテナ、スタンド含まず)。アンテナは可動式で、取り外してオプション(別売)の指向性アンテナ「WLE-AT-DAC」に切り換えることもできる。もちろん設定は「A.O.S.S」対応だ。
ハイパワー無線ルータも進化
無線ルータの「WHR-HP-G54」は、従来のハイパワー無線アクセスポイントに採用していた「AirStationBooster」を改良し、通信エリアをさらに拡大。「従来のハイパワーモデルと比較して最大2.1倍に広げる」(同社)。具体的には、送信系/受信系回路の改善にくわえ、複数の変化面に対応するアンテナの搭載、ソフトウェアの最適化などによって高速化を図っているという。
たとえば、従来は20Mbpsで通信可能なエリアがアクセスポイントから見通し150メートル地点までだが、今回は220メートルまでカバー可能(FTPによるファイル転送で測定)。また実際の二階建て木造住宅を使用した検証では、無線アクセスポイント(1階の角部屋に設置)から最も遠い2階のリビングルームでも9.5Mbpsで接続できたという。一方、従来のハイパワーモデルでは半分の4.8Mbps、ノーマルのIEEE 802.11gは測定不能(通信不可)だった。
そのほかの製品ラインアップは以下の通り。ハイパワー対応の「WHR-HP-G54」およびノーマル無線ルータ「WHR-G54S」の2機種を中心として、無線LANカードやUSBアダプタのセットモデルなどを揃えた。8月中旬から順次発売する予定だ。
| 型番 | 概要 | ハイパワー対応 | 定価 | 発売日 |
|---|---|---|---|---|
| WLI3-TX4-G54HP | イーサネットメディアコンバーター | ○ | 1万4600円 | 9月上旬 |
| WHR-HP-G54 | .11g対応無線ルータ単体 | ○ | 1万8800円 | 8月下旬 |
| WHR-HP-G54/P | .11g対応無線ルータ+カード | ○ | 2万1000円 | 8月下旬 |
| WHR-HP-G54/E | .11g対応無線ルータ+WLI3-TX1-G54 | ○ | 2万5300円 | 8月下旬 |
| WHR-G54S | .11g対応無線ルータ単体 | ー | 1万500円 | 8月中旬 |
| WHR-G54S/P | .11g対応無線ルータ+カード | ー | 1万1500円 | 8月中旬 |
| WHR-G54S/U | .11g対応無線ルータ+WLI-U2-KAMG54 | ー | 1万1500円 | 8月中旬 |
| WHR-G54S/E | .11g対応無線ルータ+WLI3-TX1-G54 | ー | 1万7800円 | 8月中旬 |
| WLI-U2-KAMG54 | .11a/11g対応のUSB無線LANアダプタ | ー | 6300円 | 8月下旬 |
| WER-AM54G54/U | WER-AM54G54+WLI-U2-KAMG54 | ー | 2万1000円 | 8月下旬 |
| WER-AMG54/U | WER-AMG54+WLI-U2-KAMG54 | ー | 1万7800円 | 8月下旬 |
| WLE-AT-DAC | WHRシリーズ用アンテナ、平面指向性 | ー | 3980円 | 9月上旬 |
| WLE-DAH | 指向性アンテナ | ー | 5980円 | 8月下旬 |
| WLE-HG-NDR | 無指向性アンテナ | ー | 5980円 | 8月下旬 |
なおバッファローでは同時に、今秋発売するIEEE 802.11a対応製品の開発表明も行っている。IEEE 802.11aと.11gを同時に使用できるデュアルバンドモデル「WHR-AM54G54」、および排他利用の「WHR-AMG54」をラインアップする予定だ。いずれも国際標準IEEE 802.11a(5.2G~5.3GHz)に対応するという。
「IEEE 802.11gの普及により、都市部を中心に2.4GHz帯が混雑している。IEEE 802.11aなら、8chを使用して安定した通信が行えるだろう」(同社)。
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