「ミューチップ」通信距離を2倍強に 物流向けラベル開発
日立製作所は9月13日、極小の非接触型ICチップ「ミューチップ」をラベルに組み込むことで、通信距離を従来の2倍強となる約70センチに拡大する技術を開発したと発表した。宅配便の送り状に使用し、ベルトコンベアで読み取って自動的に仕分けをするといった用途を想定し、来年3月にも製品化する計画だ。
ラベルは紙製の62×76ミリ。内部にアルミ製のアンテナを組み込んだ。アンテナは八木アンテナの原理を応用したもので、指向性を強化することで性能を上げた。電波のエネルギーをアンテナが強めて反射する形になるため、ミューチップとは電気的に接続する必要はなく、チップはラベルにテープで貼り付ければいいという。
ラベルがない状態のミューチップの通信距離は約30センチ。「愛・地球博」(愛知万博)の入場券やアパレル用の商品タグなどで実績があるが、通信距離の拡大で用途が広がる。宅配便の荷物にラベルを貼っておけば、大きさがさまざまな荷物が混在したベルトコンベア上でも読み取りが可能になるという。
ミューチップは100万個受注時の単価が10円程度。ラベルも一般のICカード生産ラインで安価に製造できるため、1枚当たりのコストは低くできるとみている。宅配便の市場規模は10億箱以上あるとされ、実証実験を進めた上で売り込んでいく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
9
【復旧】auで大規模障害 全国で通話・データ通信しづらい状態 緊急通報にも影響
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR