レビュー
ワイヤレスを手に入れたデジカメの快適さ――ニコン「COOLPIX P1」(2/6 ページ)
豊富な設定項目はハイエンドに匹敵
本体上部の電源ボタンを押すと、約3秒で起動、レンズがせり出し、撮影可能になる。起動時間は決して速いほうではない。
レンズは光学3.5倍のズームニッコールレンズ。焦点距離は36~126ミリ(35ミリ判換算時)、F値はF2.7~F5.2。ズームが3.5倍とやや中途半端な焦点距離だが、少しだけ遠くまで撮れるのでちょっと得した気分。レンズは非球面レンズ2枚を含む6群7枚構成で、テレ端の開放F値がやや暗いが、特に屋外の晴天では質の良い写りをする。
撮像素子には、ハイエンドコンパクトデジカメで最近主流の有効画素数800万画素の1/1.8型原色CCDを採用する。ニコンは特に画像処理エンジンの名称を公開していないが、解像感も高く、素直な写りをする。
撮影はモードダイヤルでオートかP(プログラムオート)、A(絞り優先オート)、そしてシーンモードに設定して行う。このクラスで絞り優先が用意されているのはうれしい。
面白いのが、ホワイトバランス、ISO感度、画質/画像サイズの設定がモードダイヤルに割り当てられている点。主にP/Aでの撮影時にこれらの設定が変更できる。P/Aモードでも、メニューボタンからこれらの設定はできるのだが、ボタンを押して、マルチセレクター上下で設定項目を探して……と設定するよりも、素早く設定できる可能性がある。
主にカメラの機能的な設定を行う「SETUP」がモードダイヤルに配置されている点は、COOLPIX 7900などと同様。3ページ分にわたる豊富な設定項目が用意されている。
オートモードは、設定項目もほとんどなく、とりあえず悩むことなく撮るためのモード。メニューボタンは無効化されており、モードダイヤルの画質と画像サイズのみ変更可能。
そのほか、マルチセレクターに割り当てられたフラッシュモード/露出補正/フォーカスモード/セルフタイマーの設定は変えられる。
一般的な撮影では、P/Aモードのいずれかを使うといい。メニューボタンからホワイトバランスや連写、BSS(ベストショットセレクター)、ブラケティング、ISO感度など、4ページにわたる豊富な設定項目が変更可能だ。
設定項目としては、フラッシュの発光量を調整する調光補正、コントラストを変更する階調補正、シャープネスを変える輪郭強調、彩度を変更する彩度調整まで設定可能で、コンパクトデジカメながら非常に設定項目が多い。
例えばAFは9点測距だが、AF位置をマニュアルで設定することもできる。その場合は99カ所からの選択となり、AFエリア内をほとんど自由に移動させることができるのは便利。モード選択が、メニュー内の階層深くにあるのが少し不便だが、特にマクロ撮影時などで活用できる。
AFポイントをマニュアルにした場合は、測光方式でAFスポットを選択するといい。AFポイントを中心として測光するので、逆光時などでも有効だ。
メニュー画面での設定項目が多いため、いちいち設定を変えるのが面倒な場合は、カスタム設定を使えばいい。メニュー画面で選んだ設定を2つまで保持できるので、「マクロ撮影用」「人物撮影用」などといった用途に応じて保存しておけば、簡単に設定を切り替えられる。
モードダイヤルでも設定できるホワイトバランスが、メニュー画面の一番上にある一方、ISO感度設定は2ページ目の一番下にあるのは少し疑問。AFエリア選択と測光方式が1ページ目と3ページ目と離れているのも改善してほしいところだ。
ただ、メニューで設定を行い、撮影した後にもう一度メニューボタンを押すと、直前に設定していた項目があらかじめ選択されているので、設定を次々と変えて撮影する分には支障はない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
【復旧】auで大規模障害 全国で通話・データ通信しづらい状態 緊急通報にも影響
-
2
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
【復旧】auで通信障害 全国の5G SA契約者の一部で
-
7
KDDI、東日本エリアで一時通信障害 ドコモ・ソフトバンクに続き連日で発生
-
8
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR