携帯コンテンツ課金の“中心”狙うヤフー
ヤフーは10月13日、携帯電話向けコンテンツ販売サイト「Yahoo!コンテンツストア」を公開し、59社・120コンテンツの配信・課金代行を始めた。公式サイトと異なり、キャリアを変えても継続してサービスを利用できるのが売り。今後はPCでも同様なサービスを始める予定。ネットに接続したすべての端末から同じIDでコンテンツを購入できるようにし、ネット課金プラットフォームの中核を担う狙いだ。
同社は昨年12月、ウォルト・ディズニー・ジャパンとキャリアをまたいだコンテンツサービスを開始(関連記事参照)。この仕組みの規模を他社にも拡大したのがコンテンツストアだ。
携帯とPCの専用サイトから、携帯向けコンテンツの検索・購入ができる。Yahoo!IDユーザー向けで、支払いはYahoo!ウォレットで行う。キャリアごとに課金する公式サイトと異なり、ユーザーはキャリアを乗り換えてもサービスを申し込み直す必要がない。
課金代行の手数料は既存キャリアの公式サイトとほぼ同じだが、コンテンツの価格設定や課金体系を柔軟にして利便性を高めた。開始当初はインデックスやサイバード、ソフトバンククリエイティブなど59社が120コンテンツを提供。参加企業や提供コンテンツは順次増やすとしている。
「コンテンツポータビリティ」の時代に
ヤフーの井上雅博社長は、2006年に予定されているナンバーポータビリティ開始でキャリアを乗り換えるユーザーが増えると予想。キャリアに関わらず使えるコンテンツサービス――コンテンツポータビリティ――のニーズが高まると見る。
Yahoo!の携帯サービス「Yahoo!Mobile」のユーザーは、男性が57%、30代以上が約半数。女性・若年層中心の公式サイトユーザーとは一線を画すため、キャリアの公式コンテンツと同じものを配信しても、ユーザーを食い合うことはないと見る。「公式サイトよりも価格設定などの自由度が高い。高額コンテンツの販売などで差別化することも可能だ」(サイバードの谷本拓郎モバイルコンテンツ事業部長)
PC向けポータルとしては業界トップのヤフー。携帯サイトのアクセスも順調に伸びており、1カ月あたりのページビュー(PV)は10月に10億を超える見込みだ。井上社長は「PCと同様、携帯でも1番を目指す」とし、他サービスの携帯対応も加速させたいとした。
2006年中に、PC向けコンテンツストアも構築する計画だ。PCと携帯でシームレスに利用できるようにするほか、カーナビやデジタルテレビなど、ネット接続に対応したすべての機器で同じコンテンツを利用できる「ユビキタスコンテンツプラットフォーム」を目指すとしている。
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