Google、企業向け検索製品にGoogle Earthを統合へ
米Googleの幹部によれば、同社のエンタープライズ部門では現在、同社の地図ソフトGoogle Earthの企業向けバージョンを同社の企業向け検索製品と統合する方法について検討を進めている。
Googleエンタープライズ部門のジェネラルマネジャー、デイブ・ジルアード氏は次のように語っている。「Search ApplianceやGoogle MiniをGoogle Earth製品とすれば、非常に多くの可能性が生まれるのは確実だ。我々は既に、どうすれば効果的に統合できるかについて、検討を始めている」
現在Google Earthとして知られる技術は、Googleが昨年、Keyholeの買収を通じて獲得したもの。この製品でいちばん基本となるのが、無料でダウンロードできる地図アプリケーションGoogle Earthだ。このアプリケーションは、数テラバイト分の衛星画像のデータベースとビデオゲーム風のユーザーインタフェースを備え、ユーザーはズームインやズームアウトをしながら世界中の都市を飛び回り、目的地を次々と進んで行ける。
Google Earth Plus(20ドル)には、GPS(全地球位置把握システム)やスプレッドシートのデータをインポートしたり、より高い解像度で印刷したり、地図に注釈を付けたりといった追加機能が含まれる。Google Earthと同様、Google Earth Plusも一般ユーザー向けの製品だ。なお、Googleは自社のオンライン地図サービスや地域情報検索サービスにGoogle Earth技術を利用している。
Googleのエンタープライズ部門が数週間前から検討しているGoogle Earthの2つのバージョンは、Google Earth ProとGoogle Earth Enterpriseだ。
Google Earth Pro(400ドル)は、スプレッドシートデータのインポートや高解像度での印刷機能がGoogle Earth Plusよりも広範であるほか、面積を測定する機能も搭載し、「動画作成」モジュールなど、各種のオプションモジュールによる拡張にも対応している。
Google Earth Proは、商業用・住宅用不動産、建築、建設、エンジニアリング、保険などの業界の専門家向けだ。一方、Google Earth Enterpriseはサーバベースのバージョンで、数百人から数千人の同時ユーザーをサポートできるよう設計されている。
ジルアード氏によれば、Google Earth ProとGoogle Earth EnterpriseをSearch ApplianceやGoogle Miniといった企業向け検索製品と統合する方法をめぐり、Googleのエンタープライズ部門は現在、まだ初期の議論の段階にある。
だがGoogle幹部は、Google Earthの企業向け製品と企業向け検索ツールの間にリンクを構築することは、たとえ、そうした統合の成果が出るのがまだ遠い先の話であるにせよ、非常に有意義なことだと確信している。「地理空間アプリケーションと企業向け検索ツールを統合することには、幾つか非常に魅力的な可能性が秘められている」とジルアード氏は語っている。
Google Search ApplianceとGoogle MiniはGoogle検索ソフトウェアを搭載するハードウェアで、企業情報をインデックス化し、従業員やパートナー企業、顧客が検索できるようにしたい企業向けの製品だ。
Google Search Applianceの価格は3万ドルからと高めで、高機能だ。イントラネット、一般のWebサイト、リレーショナルデータベース、エンタープライズビジネスアプリケーション、コンテンツ管理ソフトウェア、レガシーシステムなど、各種のサーバベースのデータリポジトリに保存されたデータをインデックス化できる。一方、Google Mini(2995ドル)は、イントラネットや一般のWebサイトの情報を検索可能にしたい小中規模企業向けの製品となる。
ジルアード氏によれば、企業向けのGoogle Earth製品とGoogle MiniやGoogle Search Applianceの統合によるメリットの多くは、外部の開発者がAPIを活用して提供することになる見通し。
Google Earth技術を使用するGoogle Mapsは既に外部開発者の間で人気が高く、APIを使用してGoogle Mapsを活用するタイプの多数のアプリケーションが外部で開発されている(7月7日の記事参照)。
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