永山昌克インタビュー連載
ライブビューって画期的なの?――「E-330」の商品企画担当者に聞く(3/3 ページ)
コミュニケーションを図れるカメラ
――ライブビューはどんな撮影に向いていますか?
堀田氏: 個人的には、ライブビューでなければ絶対に撮れない写真はないと思っています。現に、これまでの歴史上、名作と呼ばれる写真はライブビューがないカメラで撮られてきましたから。例えば、地面や水面スレスレのローアングル撮影にしても、カメラが破損することを恐れず、フィルム代を惜しまずノーファインダーで数多く撮れば、いい写真を撮ることはできるでしょう。ライブビューのメリットは、これまで不可能だった撮影が可能になったというよりは、従来は時間と労力とお金が必要だった撮り方が、より手軽になり、より自由になったと考えて下さい。
堀田氏: ライブビューが生きる被写体としては、ひとつには動植物のマクロ撮影など「ネイチャーフォト」の分野が挙げられます。またスナップ撮影にも有効でしょう。ブレッソンや土門拳、木村伊兵衛の時代から、そもそもスナップは写真の大きな楽しみです。個人情報保護や肖像権の問題を考慮し、スナップの撮影や発表にはきちんとした配慮がもちろん必要ですが、ライブビューではスナップの楽しみがさらに広がると思います。
撮影者の顔が隠れると、撮られる相手は緊張しますが、ライブビューなら顔を見せながら撮る安心感があります。E-330はコミュニケーションを図りながら撮れるカメラなんです。ハイアマチュアの作品制作だけでなく、子どもの自然な表情を記録するファミリーユースにも使っていただけると思います。そのほか、水中ハウジングを使って水中撮影でのメリットも大きいはずです。
――発表以降の反響はいかがですか?
堀田氏: 体感講座などを通じて、すでにお客様からの大きな支持や意見をいただき、手ごたえを感じています。また業界に与えたインパクトも少なくありません。ライブビューは今後のデジタル一眼レフ機には間違いなく搭載されるし、どこの会社も研究していると思います。特に、家電メーカーなどでは、カメラメーカーとは違ったデジタル一眼レフ機の方向性を打ち出してくると個人的に予想しています。
そんな中、家電メーカーに先んじてライブビューを実現したことに意義を感じています。これまでのデジタル一眼レフ機は、単にフィルムをデジタルに置き換えただけで、デジタルだからこその一眼レフ機のイノベーションは何もなかったような気がします。当社では、100%デジタル専用設計のフォーサーズシステムを推し進めることで、デジタルならではの撮影の楽しみを今後とも提供していきたいと思います。それがダストリダクションシステムであり、デジタル専用レンズであり、今回のライブビューなのです。
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