コラム
“キッダルト”って何だ(1/2 ページ)
先日、有明の国際展示場で「東京おもちゃショー」が開催された。28の海外メーカーを含む166の企業や団体が出展し、展示された玩具の総数は3万5000点以上。ありとあらゆる玩具が並ぶ中、ひときわ熱い視線を集めていたのが「キッダルト」と呼ばれる商品群だ。
子どもが主な客層となる玩具業界では、かなり以前から「少子化対策」が取り沙汰され、「対象年齢の幅を広げる」商品に力を入れてきた。事実、“脳トレ”などの既に確立されたジャンルも多く、好調な「ニンテンドーDS」も、大人たちの需要がなければ、ここまで盛り上がることはなかったと予想される。
そんな状況なら、対象年齢の拡大から一歩踏み出して、最初から大人にターゲットを絞った玩具が登場してくるのは自然な流れだ。「キッダルト」という言葉は、「キッズ」と「アダルト」を組み合わせた合成語で、「子ども心を持った大人達、あるいは大人になっても子どもの心を忘れない人たちを対象にした商品」(日本玩具協会のニュースリリース)を指すという。
「キッダルト」は、主にアパレル業界で使われているマーケティング用語で、子どもっぽいかわいらしさを持つ服装や髪型などが“キッダルト”に分類されているようだ。一方の玩具業界はというと、いまひとつ定義が曖昧。しかし、おもちゃショーに並んだ商品から、なんとなく傾向は見えてきた。
1つには、玩具という手軽さを持ちながら、大人が楽しめる“仕掛け”を併せ持ったもの。タカラトミーの「SKYSHIP」や「エアロソアラ」などは、その代表格だろう。その証拠に、SKYSHIPの組み立てや、エアロソアラの操縦には大人だって苦労する。もちろん、それが楽しいわけだが。
この手の商品は懸賞やノベルティといったギフト商材としても利用されることが多く、メーカーとしても無視できないジャンルだ。たとえばSKYSHIPは石油会社など複数の企業ロゴが入ったことがあり、今回のエアロソアラも東洋水産がキャンペーンに採用済み。「ホットヌードル」の蓋をめくって「当たり」が出たら、もれなく青い「ホットヌードル」ロゴ入り“マルちゃんオリジナルエアロソアラ”がもらえる。
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