「Java開発はモスクワが一番」とバリューコマース社長
「開発部隊の技術力が強み」――このほど東証マザーズに上場したバリューコマースのブライアン・ネルソン社長は胸を張る。同社の開発拠点はロシアのモスクワ。「博士号レベル」の50人のエンジニアが働いているという。
ネルソン社長は3年前、Java言語を使った開発のアウトソース先を探し、12カ国18カ所をめぐった。インドや中国なども候補にあがったが、「当時のインドや中国には、Java開発を長期間経験したエンジニアがほとんどいなかった」という。
白羽の矢が立ったのが、「博士号レベルでJava経験の長いエンジニアを、比較的低コストで雇うことができる」というロシアだった。
このほど発表したYahoo!オークションのアフィリエイトシステムもモスクワで開発した。「レベルの高いサービスをスピーディーに開発できるため、他社よりも1歩先を行ける」
ネットサービスでも“人対人”の営業が重要
同社は1999年に創業し、日本で初めてアフィリエイト広告事業を開始。昨年度の売上高は40億円で、業界トップを走り続けているという。
7月31日に上場。公開価格(31万円)の1.4倍となる43万8000円の初値を付けた。調達した約16億円は、システム投資や営業力の強化などに投資する。
「アフィリエイト市場はまだスタートラインに立ったばかり。これから伸びる」とネルソン社長は展望する。「日本には600~700万の企業がある。上場企業だけでも3000~4000。そのうちアフィリエイト広告を利用しているのはごくわずかに過ぎない」ためで、開拓余地は大きいと見る。
低コストな技術力に加え、営業力も強みだ。「他社は営業を広告代理店に任せているところが多いが、当社は広告主と直接会って営業する」。広告主だけでなく、媒体主のサポートにも力を入れる。
ネット広告といえば、検索や文脈解析による機械的なマッチングが注目されがちだが、バリューコマースは人対人の営業を重視することで高成長を続けているようだ。
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