新作DVD情報
大論争を巻き起こしたベストセラー・ミステリー――「ダ・ヴィンチ・コード」
ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション
ルーブル美術館で起こった殺人事件を入口に、キリスト教のタブーにまつわる謎を大胆な解釈で娯楽ミステリーに仕立て上げたダン・ブラウンの大ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」は、小説の粋を越えた社会現象に。これだけの原作を映画化するという重責を担ったのは、「ビューティフル・マインド」「シンデレラマン」などで知られるロン・ハワード監督だ。
5月にカンヌ国際映画でベールを脱ぐやいなや、賛否両論を巻き起こし、日本でもこのニュースが連日取り上げられたことから、期待感はなおさら高まった。そして同月20日に公開され、結果、興収100億円を稼ぎ出す大ヒットを記録。今年一番の話題作「ダ・ヴィンチ・コード」が11月3日にDVD化される。
パリ、ルーブル美術館の館長ジャック・ソニエールの他殺体が発見された。その死体は全裸で手足を大の字に広げ、ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模していた。そして周囲には暗号らしきものが!
ファーシュ警部は、ソニエールが遺したダイイング・メッセージの一部から、ハーバード大学教授のラングドンを第一容疑者として、現場へ呼び寄せる。
ちょうど講演のためにパリを訪れていたラングドンは、まさか自分が容疑者になっているとは知らずに殺人現場へ。暗号に関する持論を展開していると、そこへ暗号解読官ソフィー・ヌヴーが現れる。実は彼女はソニエールの孫で、ラングランドの無実を確信していたのだ。
ソニエールが隠した百合の紋章入りの鍵を手に入れた2人は、ファーシュ警部を煙に巻き、ルーブルから必死の逃走を試みる。不可解な暗号を解読するうちに、やがて明らかになる秘密結社シオン修道会の真の姿。これが後にキリスト教の歴史を根底から覆す秘密へとつながっていく……。
注目のキャスティングは、アカデミー賞2度の受賞に輝くトム・ハンクス、「アメリ」のオドレイ・トトゥ。2人を執拗に追いかけるファーシュ警部に「ピンク・パンサー」「エンパイア・オブ・ザ・ウルフ」のジャン・レノ、カトリック教の一派オプス・デイの狂信的な怪僧シラスを「ファイヤーウォール」のポール・ベタニー、ラングドンとソフィーをかくまう富豪の宗教史学者リー・ティービングに「ロード・オブ・ザ・リング」のイアン・マッケランが扮している。
天才画家ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」「最後の晩餐」「岩窟の聖母」など多くの作品に、カトリックの精神に反する異教の象徴を隠したといわれる。彼は映画にも出てくるシオン修道会の総長だった時期があり、女神信仰者だった説も。これらダ・ヴィンチにまつわるトリビアネタを特に頭に入れておく必要はないが、暗号や日本人には馴染みの薄い宗教観などが随所に散りばめられ、原作未読者にとっては少々分かりにくい点もあったはずだ。一方、既読者の中には、ラングドンがスラスラと暗号を解いてしまったり、危険をあっさりと回避してしまったり、駆け足気味の展開に不満があった人もいただろう。
そこでDVDの特典が重要になってくる。2枚組デラックス・コレクターズ・エディション(4179円)の特典ディスクには、監督&原作者インタビュー、ラングドンの人物像、「ダ・ヴィンチ・コード」に隠されたコードなどを収録。映画に隠された暗号やシンボルの秘密を解き明かし、背景や知識、キャラクターを掘り下げることによって、作品世界を補完できる工夫がなされている。
一方、3枚組コンプリート・ボックス(9980円)は、本編に約25分の未公開シーンを追加したエクステンデッド版を収録。さらに特典ディスク(「ダ・ヴィンチ・コード展」で限定発売されたDVD)がもう1枚つき、ラングドンメモ(劇中に使用されたレプリカ)、メタル製クリプテックスが同梱されるという豪華版だ。こちらは初回生産限定なのでお早めに。
原作の膨大な情報量を2時間半に分かりやすく料理し、ベストセラーの映画化としては及第点の仕上がり。血生臭い宗教的背景にも興味をかきたてられる。いずれにせよ、これだけ話題になる作品も滅多にないので、未見の方は、ご自分の目で賛否のほどを確かめてください。
※特典、仕様、及びジャケットのデザインは、都合により変更される場合があります。
関連サイト:http://www.sonypictures.jp/movies/thedavincicode/(公式サイト)
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