電子投票マシンには不安が残る――米大学研究
米プリンストン大学が、11月の米国中間選挙を前に、電子投票マシンについての研究報告を行った。
研究対象となったのは、全米で3万3000台が利用されているという米Diebold Election Systemsの「AccuVote-TS」。Dieboldの投票マシンは、新バージョンの「AccuVote-TSX」とともに、全米で最も利用されている投票用プラットフォームで、2006年11月の選挙では全米の投票者の10%近くが利用すると見られている。
報告によると、AccuVote-TSは、投票結果の改ざんなどを行うマルウェアの攻撃対象になりうるうえ、そうした攻撃は事後捜査で検出できない可能性もあるという。マルウェアのインストールは、投票マシンや、マシンに挿入されるメモリカードに物理的にアクセスできれば、1分で完了できるとしている。また、ウイルスへの脆弱性も指摘、こうした脆弱性はソフトウェアの改良だけでなく、場合によってはハードウェアの交換が必要とも報告しており、セキュリティ向上のためには、選挙手続きのさらなる変更も必要だ、としている。
これに対しDieboldはコメントを発表。分析に使用されたマシンの出所が不明な点にも触れた上で、使用されたマシンのセキュリティソフトが2世代古いものであり、現在は米国内で利用されていないと考えられること、選挙時に行われるセキュリティプロセスを考慮していないこと、セキュリティタグ、セキュリティテープなどが破壊されているか紛失した状態だったため、研究者らがシステム内部にアクセス可能だったことなどを挙げ、「研究は非現実的かつ不正確なもの」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR