アクトビラ「デジタルテレビの標準サービスになりたい」
デジタルテレビ向けポータルサービス「acTVila」(アクトビラ)を運営するテレビポータルサービスは2月6日、関係者向け説明会を開催し、サービスの開始されたアクトビラの狙いや今後のプランについて説明した。
アクトビラは2月1日に開始された、デジタルテレビへブロードバンド回線を利用して情報や映像などを配信するサービス。利用には対応テレビが必要となるが、松下電器産業の「Tナビ」対応テレビならばそのまま利用できるほか、日本ビクターの「エグゼ」(LC95シリーズ)やソニーの「BRAVIA」(X 1000シリーズ)ならば利用できる。今後も各社から対応テレビが発売される見込みだ。
まずは静止画とテキストによる情報提供が行われ、2007年度内はVoDによる映像配信サービス、2008年度内にはコンテンツダウンロード/蓄積型サービスが提供される予定となっている。インターネットをインフラに利用するが、提供されるコンテンツは独自のものとなっており、サービスはアクトビラ内で完結するスタイルとなっている。
開始時に用意されているのは、「ニュース」や「天気」「株価」のほか、「番組案内」音楽や映画、DVDなどを紹介する「エンタメ」など。インタフェースもPC向けのWebサイトに比べ文字を少なく、画像やイラストを多用しており、ビジュアルを重視する方向で作り込みがなされている。コンテンツ数は現在約60だが、3月中には約100まで拡大される予定だ。
テレビを出力インタフェースとするサービスにはテレビ放送のほか、CATV、デジタル放送のデータ放送が存在するが、テキストと静止画しか情報提供の手段を持たず、コンテンツも完全にそろっていない現時点のテレビポータルにはこれらに比べて、飛び抜けた特徴的なサービスではないといえる。
これについては同社も「現時点で、機能として飛び抜けたものが提供できるとは思っていない」と認識しており、利用してもらうためには「まずはコンテンツの充実を進める」としている。サービス開始直後ということもあり、どのような種類のコンテンツを充実させていくかは試行錯誤しているというが、「動画配信が開始されれば大きくステップアップ」する(同社 代表取締役社長 大野誠一氏)と期待する。
動画配信については3月末の完了を目標に仕様策定が進められており、コーデックにはMPEG-2ないしMPEG-4 H.264が用いられる見込み。独自のDRM(コード名:Marlin)も実装される予定だ。ただ、現在のアクトビラ対応テレビでは動画配信には対応できず、対応テレビが必要となる。
これまでにも「Tナビ」や「TVホーム」といったテレビ向けネットサービスが提供されてきたが、アクトビラでは「インタフェースに違いがある」という。同社では既存サービスについてPC向けWebサイト的なつくりから脱却できていなかったと分析しており、アクトビラではより「テレビ的なインタフェース」を実装し、少ない操作でどれだけの情報が得られるかに注意したという。
「家庭内で固定的に使われるテレビというデバイスを使うので、PCとは利用するタイミングや時間帯が異なるほか、複数人数で見るようなスタンスがあることに注意し、PC向けWebサイトとは異なるスタンスで提供することが必要だと考えた」(大野氏)
また、各種の放送サービスはもちろん、レコーダーやプレーヤー、各種ゲーム機、円筒形VAIO「TR1」などのPCもデジタルテレビを出力先としており、さながら画面争奪戦の様相も呈しているが、大野氏はアクトビラとそれらは競争関係にはならないという。
「アクトビラは標準的な市販テレビすべてに提供できるサービスであり、デジタルテレビの標準的なサービスになりたいと考えている。各種レコーダーやプレーヤー、ゲーム機、パソコンなどテレビに接続できるさまざまなデバイスが存在してるが、それらとも共存していける」(大野氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR