Intelロードマップから見えるこれからのMac
米Appleの新製品に関する口の堅さは伝説的だが、MacがIntelプロセッサに乗り換えたことで、少なくともプロセッサ性能においては、MacはIntelが公開している製品プランに結びつけられることとなった。
Appleが驚くような発表をすることは確かだろうが、Intelの計画を見ると、少なくともMacユーザーがいつ大きな飛躍を目にするのかというヒントは見える。
注意すべきは、新しいIntelプロセッサがリリースされてすぐに、それを搭載したApple製品が登場するとは限らないということだ。例えば、Intelは2006年7月にCore Duoに代わるCore 2 Duoラインを発表したが、AppleがCore 2 Duoプロセッサ搭載のMacBook ProとMacBookを投入したのは同年の10月と11月だった。
それでも2007年は、Appleにとって大きな期待が持てるだろう。
AppleのノートPCラインのアップグレードサイクルにとって最も重要なのは、IntelのSanta Rosaプラットフォームのリリースだ。Santa Rosaは正式には「Centrino Pro」と呼ばれ(AppleはIntelのプラットフォームブランドを使用しない)、64ビットCore 2 Duoプロセッサを新しいグラフィックス統合チップセットIntel 965、800MHzフロントサイドバス(FSB)、4Mバイト2次キャッシュと組み合わせる。
プロセッサスピードは同じでバスが高速化されるため、既存のノート型Macと比べるとほとんどのタスクで性能が大きく向上するはずだ。さらに新しいグラフィックスチップにより、多くの人に(特に3Dゲームで)弱いと言われてきたMacBookの統合型グラフィックスのパフォーマンスも大幅に良くなるはずだ。
一部の情報筋によると、IntelはSanta RosaシステムのCPUを5月にリリースするという。そうなれば新しいポータブルMac――そしてノートPC用マザーボードを使うMac miniなどのモデル――が2007年初夏に登場するかもしれない。偶然だが、これはAppleの9カ月という製品アップグレードサイクルに一致する。
AppleのMac Proデスクトップラインは、Intelプロセッサへの乗り換え以来、デュアルコアXeon 5100シリーズのプロセッサを2基搭載している。
Intelは最近、クアッドコア(4コア)Xeonプロセッサにフォーカスしてきた。既存のデュアルコアプロセッサにコアを2個加えたもので、ハイエンド(たいていはゲーム向け)デスクトップやサーバを対象とする。
同社は1月のCESで、新しいクアッドコアプロセッサ3機種を発表した。2月には、間もなく省電力クアッドコアサーバプロセッサをリリースすることを明らかにした(2月23日の記事参照)。
ハイエンドプロセッサへのこうした迅速な動き――現行Mac Proは2基のデュアルコアXeonを備えるが、2006年の遺産を反映してクロックスピードは低めだ――は、Apple製品の予測の幅を狭める役に立つ。次のMacは従来よりも高速な65ナノメートル(nm)プロセス採用のXeonまたはアップデート版Core 2 Duo Extremeを採用するか、あるいはプロセッサコアの数を2倍にするかもしれない。
実際、一部ホビイストはAppleがMac Proをアップグレードするのを待ってはいない。Xeon 5100シリーズとのピン互換を利用して、Xeon 5300に交換しているユーザーもいる。
Xeon 5300はクアッドコアプロセッサで、ホビイストらは自分のMac Proにこれを組み込んで、OSが自動的に8個のコアを認識したことを確認した(ただし、ほとんどのアプリケーションでは8個のコアを使うことに実際的なメリットがあるか疑問だ。ほとんどのソフトは負荷を分散させるために修正を加えなければならない)。
あるいはAppleは、45nm Xeonの早期リリースを期待して、既存のMac Proを延命する可能性もある。
Intelは45nmプロセスへの移行を2007年後半に実施すると公言してきた。これによりプロセッサ性能は最高で20%向上し、消費電力は最大で30%削減される。さらにIntelの製造コストも減る。
Intelは先月、最初の45nmプロセッサファミリー(コードネーム「Penryn」)を発表、このプロセッサを搭載したコンピュータをWindows、Linux、Mac OS Xでテストしているところだと話していた。
同社は、Penrynの生産を今年後半に開始する計画だとし、同社のポール・オッテリーニCEOは設計を45nmプロセスに移行すると語った。
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