わずか8センチで80インチのプロジェクター、三洋から
三洋電機は6月13日、壁からわずか8センチの設置距離で80インチ画面を投影できるフロントプロジェクター「LP-XL50」を発表した。縦型/横型の置き方に対応し、床や机に映像を投影することも可能だ。教育やビジネスシーンを想定して開発されたものだが、家庭での利用も視野に入れている。発売日は12月21日で、価格は63万円前後を予定。
同社は2006年10月に、約1メートルの距離から80インチを映し出す超・短焦点プロジェクター「LP-XL40」を発売しているが、新製品には従来機とは異なる新たな投影機構を採用し、レンズを本体の後部に設置した。
レンズから投影される光を高精度の凹面ミラーで広角反射させ、斜め72度の角度からスクリーンに映し出すことで、短い焦点距離を実現。本体を壁に密着させて投影した場合でも、67インチを確保した。歪み補正機能を搭載したレンズとミラーとの一体化構造で歪みを低減している。
また、斜め投影には高輝度の光学エンジンが必要とされるが、LP-XL50には同社が大型プロジェクターで培った技術を投入。275ワットのUHPランプを使用し、出力3500ルーメン、明るさは2000ルーメンという高輝度を実現する。
さらに、吸気・排気をワンウェイフロー化するなど冷却構造を工夫したことが、縦横自在な設置方法を可能にした。開発の背景にあった教育現場からの要望には、床に映像を投射したいという声があったという。縦横自由に設置できるLP-XL50を使えば、会議の際に机に映像を映し出したり、店のディスプレイとして使うなど、さまざまな利用価値があると、同社は語る。
本体サイズは374(幅)×196.8(高さ)×495(奥行)ミリで重さは7.8キロ。液晶パネルは1024×768ピクセル×3枚で総画素数は235万9296画素となる。また2ワットのモノラルスピーカーも搭載した。PC用の入力端子はD-sub15ピンを2つ備え、ミニD-sub15ピンのモニター出力も備える。音声入力はステレオミニジャック。ビデオ入力はコンポーネント、S端子、コンポジットを備え、音声入力はRCA×2(ステレオ)。
同社はプロジェクター世界市場の出荷台数が、2007年は約580万台、2009年には770万台になると予測し、そのうち家庭用プロジェクターは2~3割ほどと予測する。LP-XL50では、液晶パネルのアスペクト比を4:3としているが、今後家庭での用途を考えて16:9のモデルも検討していくという。「消費電力や質量の面で、65型の液晶/プラズマテレビに勝るLP-XL50は、環境にも配慮している。今後、製品の小型化、低価格化を進め、利用価値の高い製品を作っていきたい」(同社プロジェクター事業部 商品企画部の平尾義周部長)
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