サイバーショット好調 ソニー1Q、過去最高益
ソニーが7月26日に発表した2007年度第1四半期(4~6月期、米国会計基準)の連結決算は、売上高、利益とも1Qとしては過去最高を更新した。デジタルカメラ「サイバーショット」やDVカメラ「ハンディカム」などが好調でエレクトロニクス部門が大幅な増収増益。円安効果も増収に貢献した。液晶テレビ「BRAVIA」は苦戦した。
売上高は前年同期比7%増の1兆9765億円、営業利益は3.7倍の993億円、税引き前利益は55%増の838億円、純利益は2倍の665億円。
エレクトロニクス部門は、売上高は11.6%増の1兆4293億円、営業利益は77.3%増の841億円。高利益率のサイバーショットが売り上げ・利益に大きく貢献したほか、ハンディカムも増収増益だった。
PC「VAIO」はカラーバリエーションが好評だったほか、コスト削減効果で利益も高まった。オーディオも増益。PS3向け半導体を生産する半導体部門も増収増益だった。
テレビ事業は苦戦した。BRAVIAは国内では減収減益。世界全体では増収を確保したものの、価格下落の影響で減益だった。液晶リアプロジェクションテレビも市場の急激な縮小で減益となり、テレビ事業全体の売上高は2350億円と前年同期比10%減、営業損失は280億円悪化して390億円だった。
同社の大根田伸行CFOはBRAVIAについて「商品に競争力がなかった。他社がフルHDモデルをそろえる中、当社はフルHD対応が若干遅れ、値段を下げないと戦えない状況だった。秋以降はフルHDの強い商品を出して巻き返していく。テレビ全体での今期の黒字化は厳しいが、液晶テレビだけなら黒字化できるだろう」と述べた。
一眼レフデジタルカメラ(DSLR)「α」シリーズについては「今年中に新機種を出す。DSLRは600万~700万台市場と見ているが、そのうち10%程度は取りたい」(大根田CFO)とした。
ソニエリ世界シェア9%に
ゲーム部門は、「プレイステーション 3」投入効果で売上高こそ1966億円と前年同期比60.5%増加したが、PS3ハードが「戦略的な価格設定」(同社)により販売価格が製造価格を下回っている影響で、営業赤字が24億円拡大して292億円になった(関連記事参照)。
映画部門は「スパイダーマン3」が好調で増収。損益は黒字転換した。金融部門はソニー生命の運用損益改善などで増収増益だった。
持ち分法適用会社のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、「サイバーショット携帯」「ウォークマン携帯」が好調で増収増益。端末の世界シェアは3ポイント向上して9%となった。ソニーBMG・ミュージックエンターテインメントは、音楽配信の売り上げが増加するなどして黒字転換した。
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