技術屋がゴルフから学べること
わたしのコラムの中でも特に人気のあったものの1つに、ゴルフのどういう点がテクノロジービジネスの参考になるかをテーマに2003年に書いたものがある。その中で、わたしは自身の悲惨なゴルフスキルを認めつつも、ゴルフから学べることがある――ロストボールや空振りをしても――という結論に達した。
先日、Pebble BeachリゾートでZiff Davis Enterpriseのスタッフやゲストと再びこの着想を得た場に立ち返る機会があった。2003年に学んだことが今も当てはまるかどうかを確かめるチャンスにもなった。
教訓1:テクノロジーを取り入れても、それを使いこなすスキルがなければ意味がない。スポーツ――特にゴルフ――用品には、コンピュータ、ソフト、ネットワーキングを合わせたよりも多くのテクノロジーが応用されている。だがコースで自分が何をやっているかが分かっていないと、スーパークラブを使っても役に立たない。技術屋の場合、基本的な知識がないのなら、最新のプログラミングツールを載せたワークステーションに飛びついて買ってはいけない。
教訓2:メンターが必要だ。Pebbleではキャディーがメンターだ。コースのことを何でも知っているし、いつも励ましてくれる。
テクノロジー世界でそれに相当するのは、業界を襲うウイルスやワームを寄せ付けずに、予定通りに企業を動かすのに欠かせないソフト開発の大家、製品開発担当の幹部、技術者だ。
問題は、こうした人たちはレイオフやアウトソーシング、コスト削減で最も打撃を受ける人だということだ。テクノロジー製品を設備投資でアップデートすることはできても、人的投資は替えがきかないかもしれない。これは2003年においても真実だったし、多くの技術屋がアウトソーシングに嫌気がさし、引退を間近に迫ったものと考えている今、いっそう重要になっている。
教訓3:テクノロジーの過負荷に対する最善の防御手段は、長い散歩だ。モンテレー(のゴルフ場)くらい景色のいい場所でそれができたら素晴らしいが、どこでもいい。技術屋の場合、電子メール、Webサーフィン、IM、ウイルス対策から自分を解放することは、大いに価値がある。携帯電話で話すなどして、「解放」を不完全なものにしてはいけない。数時間テクノロジーを絶つと、戻ったときにはずっと効率が高まる。
教訓4:練習しなければうまくならない。年に2~3回コースで遊ぶだけだったら、その程度の努力しかスコアに反映されない。技術屋も、常に最新スキルを身につけておく上で同じ課題を抱えている。オープンソーシャルネットワークやGoogle携帯の時代に、この教訓はいっそう当てはまる。
教訓5:しょせんはゲームだ。絶好調のときでも、ゴルフは練習、目前のことに集中することの賢明さ、世界もゴルフのスイングも予測できない何かが支配していることを理解することの価値を教えてくれる。
同様に、テクノロジー業界の浮き沈みはこれからも続く。結局、テクノロジーもゴルフも人生のすべてではない。それを覚えておいてほしい。それから、2008年のわたしのスコアをお楽しみに。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
auメールで朝から障害 全国で利用しづらい状況に
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
Apple、M6搭載の14インチ「MacBook Pro」発表 AI性能向上、33万9800円から
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
10
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR