2008 International CES
“プラズマカンパニー”からの脱却を目指す北米パナソニック(2/3 ページ)
一方、家族団らんをテーマにして、各製品が結びついていくというメッセージは、今のところ北米のみの展開でワールドワイドでは使わないとのことだが、しかし北米で通用するコンセプトは、日本でも通用するはずだと北島氏は自信を口にする。
ちなみに、坂本氏の基調講演テーマともなった“家族団らん”。これは実は北米で行ったユーザー向けキャンペーンから生まれたものだったというから面白い。
北米パナソニックでは昨年、2万ドル相当のパナソニック製デジタル家電をキャンペーン参加に同意した一家にプレゼントし、それをどのように活用するのかを取材するというマーケティングプログラムを行った。坂本氏の基調講演に登場した、家族がプラズマテレビの周りに集まり、みんなで撮影したHDビデオを楽しんだり、写真を家族全員でテレビに映して楽しんだりといった様子の映像は”仕込み”ではなく、プログラムに参加した家族を取材した時の映像なのだという。
「“Living in High Definission”という標語を掲げましたが、これは実際にユーザーが取った行動そのものなんです。フルHD対応プラズマテレビの周りに家族が集まり、みんなでデジタル機器を楽しむ。カメラ単体を使うだけではなく、カムコーダだけで終わるものもでもなく、それらがテレビとつながることで家族というコミュニティが活性化された。その現象そのものを訴えようと。高画質、さらに高画質と進化してきたけれど、HDの価値は高画質にあるだけでなく、皆がそこに集まることに意味があるという考え方です」(北島氏)。
ここ数年は放送のHD化、ビデオパッケージのHD化、そしてテレビのフルHD化と、高画質化がスペックで語られることが多かったが、HDを楽しむ下地ができてきたことで、ではフルHD機器で何を提案しようか? という、具体的な提案ベースでの話題に中心軸が変化してきたとも言える。
2007年のクリスマス商戦
一方、足下の業績に関しても北島氏からは、「クリスマス商戦は予想通りに改善された」と安堵の声が聞かれた。
「昨年末の商戦期は台数、金額も一昨年と比べ二桁アップを達成しました。主な理由は42インチから50インチへと、主流のサイズが変化してきていることが大きい。以前は苦しんだプラズマへのネガティブキャンペーンも、購買層の裾野が広がったおかげで、プラズマか液晶か、方式で選んで購入する人が少なくなり、見た目と販売店のアドバイスで正しいテレビを選ぼうというバイヤーが増えたことで、さほど影響を受けなくなってきました。もちろん、販売店向けにプラズマの利点を訴求する活動は継続して行っています」(北島氏)。
その一方で世界最大の103インチプラズマテレビも好評で、北米だけで3000台を販売。パナソニック製テレビのブランド力を下支えする要因にもなっている。北島氏によると、来年の商品化を予定している150インチプラズマディスプレイに関しても、「価格はまだ未定にもかかわらず、すでに“いつ購入できるのか”との問い合わせが多い」という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR