重イオンビームが咲かせた白いナデシコ新品種 理研、改良期間の短縮に成功
重イオンビームを使い、従来は10年近くかかっていたナデシコの品種改良を3年に短縮することに、理化学研究所と北興化学工業の共同研究グループが成功した。新手法による白いナデシコの新品種を開発し、このほど一般販売が始まった。
草丈の低い「わい性ナデシコ」の品種「オリビアシリーズ」のうち、紅白の花をつける「ホワイトアイ」の腋芽に、理研リングサイクロトロン(仁科加速器研究センター)で加速した炭素イオンを照射した。これを栽培し、白色の花を付ける枝を選んで増殖した結果、株全体で白色の花が咲く品種の開発に成功。「オリビア ピュアレホワイト」と名付けて品種登録を出願した。
オリビアシリーズは、北興化学工業とナデシコ育種家が、交配などの手法で8品種を開発していたが、花が単色の白の品種は作れなかったという。新品種はカネコ種苗と提携して3月から販売を開始。理研の和光研究所が一般公開する4月19日、新品種の240株を無料配布する。
重イオンビームの照射で突然変異を誘発する手法は、ガンマ線やX線を照射する手法に比べ、植物に障害を与えない条件での遺伝子変異率が高い上、傷つく遺伝子が少ないため、変異の固定に必要な期間が短い特徴があるという。これまでダリアやサクラなどの品種改良に取り組み、市販品種の育成に成功してきた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR