カード情報流出の経緯を分刻みで説明 サウンドハウス、1人1000円分のポイント付与
運営するECサイトが不正アクセスを受け、顧客のクレジットカード情報などが流出したサウンドハウスは4月18日、流出した可能性がある12万2884人に1000円相当のポイントを付与すると発表した。不正アクセス発覚からユーザーに告知するまでの経緯も詳細に公開。A4用紙22枚にわたって分刻みで説明している。
補償の対象となるのは、昨年1月1日から今年3月22日までに会員登録した全ユーザー12万2884人。実際に流出したのは9万7500人だが対象ユーザーが特定できないため、流出した可能性がある全ユーザーを対象にした。補償対象のユーザーが商品を購入した際、代金の3%を還元するポイントプログラムも4月30日まで実施する。
状況を分刻みで公開
流出について顧客から数千件もの問い合わせメールを受け取ったといい、「いつ不正アクセスの情報を得たのか」「3月21日に問題が発覚していたのに、情報開示はなぜ4月3日になったのか」といった疑問が多く寄せられたため、「憶測が飛び交うことを防ぐためにも」(同社)詳細な経緯を、A4用紙22枚にわたるPDFファイルで公開した。セキュリティ会社やクレジットカード会社とのやりとりまで分刻みで説明している。
それによると、3月21日にクレジットカード会社から「カードの不正使用の疑惑があり、ハッキングされている可能性がある」との指摘を受け、22日にセキュリティ対策の専門会社に調査を依頼。27日に、2006年から07年5月にかけSQLインジェクション攻撃があったことが分かった。28日には流出した情報の内容が判明。「SQLインジェクションと、以前からサーバ上に存在した悪性プログラムを利用した攻撃」と30日に報告を受け、4月3日にECサイトでユーザーに告知した。
同社の推測では、犯人は06年6月にSQLインジェクションを利用し、データベースサーバを直接操作するためのバックドアを作成。このバックドアを利用し、さらに別のサーバにバックドアを埋め込み、悪性プログラムを置いた、と見ている。攻撃は、中国国内の複数のIPアドレスから仕掛けられていた。中国のブログに06年、同社のサイトへの攻撃マニュアルが掲載されていたことも分かったという。
「個人情報管理が甘かったのでは」という指摘に対しては「完璧ではないが、落ち度があったと言えるレベルではない」と弁明。導入していたセキュリティシステムを、実名を挙げて紹介した。
今後は対策をさらに強化し、24時間体制で不正アクセスを監視するほか、プログラムを見直し、システム構成を改善。社内体制も見直してセキュリティ管理や対策を行う委員会を設置するほか、社員のセキュリティ教育も徹底していくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR