「その仕事、いつ終わる?」――現実的な答えを引き出すには
「いつ仕事が終わるか」「週に何回運動するつもりか」「いくら貯金するつもりか」――このような質問をされたとき、人は楽観的な見積もりを出す傾向があるが、より正確な答えを引き出す方法がある。デューク大学とウィスコンシン大学マディソン校経営学大学院の教授がこのような研究結果を発表した。
人は自分の将来の行動について聞かれたときに、一貫して過度に楽観的な予測を示すことが分かったと教授らは述べている。
例えば運動の場合、運動しようと考えている被験者に、週に何回運動するつもりか尋ねたところ、回答は平均で4.48回だった。だが数週間後に調べたところ、実際に運動した回数は平均で3.38回だった。
だが、2つの質問をすることで、こうした楽観的で非現実的な予測をより現実的にできることを教授らは発見した。まず、「理想の世界では」仕事がいつ終わると思うかを聞き、次に、実際にいつ仕事が終わるのか率直な予想を聞く。両方の質問に答えた被験者は、最初の質問には大げさに答えたが、2番目の質問に対してははるかに現実的な予測を示したという。
理想の世界でどうなるかを聞いて、次に実際どうなるかを聞くことで、作業が理想通りに進むのを妨げる要因について考えさせることができるとウィスコンシン大学のロビン・J・タナー教授は語る。
「人々が仕事を終えられるまでの時間を過小評価することは以前から分かっていたが、それを解決する方法はこれまで分からなかった」とデューク大学のカート・カールソン教授。「われわれはそれを見つけた」
この方法は買い物にも利用できるという。「家庭用エクササイズマシンを買うかどうか決めるときなど、『理想の世界』での使用頻度と比べて、実際はそれほど使わないであろうことを認められれば、もっと安上がりで現実的なエクササイズ方法を見つけられるかもしれない」とタナー氏は言う。
この研究結果は2009年2月発行の「Journal of Consumer Research」に掲載されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
Ankerのスピーカーでまた発火事故 過去にも5回の火災で回収・交換中 消費者庁「直ちに使用中止を」
-
2
YouTube、再生回数のカウント基準をショート動画と同じに 収益算定への影響はなし
-
3
縦読み漫画アプリ「comico」サービス終了へ 13年の歴史に幕 購入作品は「めちゃコミック」で引き継ぎ可能
-
4
千葉水害、半数以上が“ハザードマップの浸水エリア外”で起きていた ウェザーニューズ調査より
-
5
中国のCGアニメ映画「牛来」、“AI生成よりひどい”と話題で逆にヒット 興収は一気に350倍以上に
-
6
「さくらのレンタルサーバ」に不正アクセス 583アカウントが不正ログイン被害、個人データなど漏えいのおそれ
-
7
「うんこミュージアム」公式サイト改ざん被害、個人情報4人分流出のおそれ
-
8
LINE着せかえ“デザイン崩れ”問題、返金フォーム設置 ただ「返金できない場合も」
-
9
両毛システムズ、社内システムに不正アクセス被害
-
10
LINE着せかえ「アイコンがデフォルトに戻る」問題、対応完了時期示さず クリエイターズは「審査に時間がかかっている」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR