Windows 7はIT業界をどう変えるのか?(1/2 ページ)
米Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは9月29日に、Windows 7は消費者も企業も欲しがる卓抜したOSであるだけでなく、これまで開発された中で最高のWindowsだと述べた。バルマー氏がWindowsの「ニューノーマル」と呼んでいるほどだ。
MicrosoftのCEOによる高慢なコメントだが、これを軽く受け止めてはいけない。それどころか、Windows 7はMicrosoftがリリースした中で最も優れたOSになる可能性がある。もしそうなら、IT業界全体が変わる可能性もあるのだ。
Windows 7がもたらすかもしれない変化を以下に挙げる。
1. 企業からのWindowsの注文が復活する
Microsoftの最大の懸念の1つは、企業がWindows 7をWindows Vistaと同じように受け止めることだ。同社がVistaを送り出した後、多くの企業はメリットよりも問題の方が多くなることを懸念して、Vistaへの乗り換えを見送ることにした。このため、Windows 7で事情が変わることを望みながら、Windows XPを搭載した古い機器を使っている企業はまだ少なからずある。Windows 7がバルマー氏の言う通りの素晴らしいOSなら、Microsoftは企業の信頼を取り戻し、当面は法人市場での成功を固めることができるだろう。
2. Appleにはトラブル?
AppleはWindowsの問題のおかげてシェアを伸ばしてきたが、Windows 7のリリース後は同社の成長が停滞する可能性もある。Windows 7がバルマー氏の言う通りの素晴らしいOSなら、企業だけでなく消費者ももっと同OSの方を選ぶようになるだろう。コンピュータを必要としている人がWindows 7を試すようになれば、Appleのシェアは多少減るだろう。
3. Microsoftのオンラインでの勢力が増す
Windows 7がオンラインでのMicrosoft対Googleの戦いに影響することはなさそうに思えるかもしれないが、わたしは影響すると確信している。Windows 7が人気を博し、堅牢で安全なユーザー体験を提供するという評価を得たら、それがGoogleとの戦いにおいてMicrosoftに不利に働くことはないだろう。実際、有利に働く可能性もあると思う。Windowsがよくなれば、Microsoftは失った顧客の信頼を幾らか取り戻せるかもしれない。MicrosoftとWindowsに対して懐疑的だったユーザーが心変わりして、オンラインで同社の製品を支持してくれる可能性もある。ハロー効果というやつで、これは強力だ。
4. GoogleのChrome OSにはダメージかも
Windows 7が成功したら、GoogleのChrome OSは深刻な影響を受けるかもしれない。現時点では、Chrome OSはNetbook向けに設計されているが、同OSの魅力の1つは「Windowsではない」ところにある。Windows 7が市場で高い評価を受ければ、Chrome OSに移行したいという人は減る可能性がある。特に企業ではそうなるだろう。
5. MicrosoftがPCベンダーへの影響力を取り戻す
Windows 7によって、Microsoftは失ったPCベンダーへの影響力を幾らか取り戻せるだろう。Vista時代には、PCベンダーは消費者が自分のコンピュータにVistaではなくXPを載せられる「ダウングレード権」を提供していた。これは、PCメーカーがVista搭載PCを売るのに苦労していたことへのMicrosoftの対応策だった。Windows 7が人気製品になれば、Microsoftはベンダーに対して再び強い立場に立つことができる。XP最盛期に持っていたような影響力を発揮できるかもしれない。
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