ソニー製品共通の新ネットサービスを計画 ゲーム事業は10年度黒字化へ
ソニーは11月19日、新経営方針を発表し、ソニー製品が共通して連携可能な新しいネットワークサービス「Sony Online Service」(仮称)を展開する計画を明らかにした。ネットワークを活用してハードを高付加価値化・差異化していく戦略を加速、ネットワーク関連で2012年度までに年間3000億円規模の売り上げを目指す。新サービスのベースになる「PlayStation Network」(PSN)を抱えるゲーム事業では、PS3のコストダウンと黒字化、3D(立体視)ゲームの投入、PSNの拡大を図っていく。
新サービスは、3300万アカウントに成長したPSNの資産を活用。液晶テレビ「BRAVIA」やレコーダー、電子書籍端末、VAIOなど同社製品が統一的にアクセスしてコンテンツのダウンロードなどが行えるようにする。1つのIDで複数のデバイスからアクセスしたり、どの端末でも同様のユーザー経験を可能にする機能などを盛り込んでいく。
テレビ事業では、新サービスを活用して購入後も新たなアプリケーションを追加できる「進化するテレビ」などを導入し、新しい収益源としたい考えだ(ソニー、「進化するテレビ」導入へ 独自デバイスで新ディスプレイも開発・3D本格展開)。また日常的に接するネット端末としてモバイルを重視し、対応端末を積極的に投入していく考えで、Android端末なども含まれるもようだ。「まずソニー製品の差異化につながる必要がある」(平井一夫EVP)として当面はクローズドなサービスを検討している。
ハワード・ストリンガーCEOは「始めたのは遅かったが、変化のスピードでは負けていない。これまでより早く進み、成果も出ている」と先行する米Appleを意識。「ハードとソフトの両方を持っていることは、ソニーに競合とは異なるユニークなポジションをもたらしている。グループに映画会社を持っているなど、どこにも真似ができない」とコンテンツとハードの両方を抱える強みを強調している。
PS3向けノンゲーム開発ツールを配布
ゲーム事業は10年度の黒字化を目標に掲げ、プレイステーション 3(PS3)は同年度中に15%のコストダウンを図り、採算性を改善する。
PlayStation Storeの09年度売り上げは前年度から3倍の500億円に成長する見込み。ダウンロードゲームとアドオンソフトの売り上げ収益に大きく貢献しているという。12月10日にはプレイステーション・ポータブル(PSP)向けコミック配信を開始する予定で、PS3でも「毎日オンにしてもらうためにノンゲームを重視している」(平井EVP)として10年度にノンゲーム用開発ツールの配布を計画している。
PS3は、PSNに加え「デュアルショックに次ぐ第2のデファクトコントローラ」だという「モーションコントローラー」や大容量のBlu-ray Disc、PSPとの連携がアドバンテージだという。ソニーが10年度に全社で3D関連商品やコンテンツを本格展開するのに合わせ、PS3もファームウェアアップデートで3Dゲームに対応。3Dゲームもリリースする計画だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
くら寿司、「ちいかわ」コラボ中止 従業員による不正行為判明で
-
2
「スーパーリアル麻雀 VR」でゲーセン通いの日々を思い出したマンガ家、ご褒美シーンの“限界突破“に驚愕
-
3
OpenAI、休眠サイトへの自社AIエージェント書き込みを認め、非公表の理由を説明
-
4
配布前の「ちいかわ」グッズがメルカリに? くら寿司コラボ第2弾、初日から“内部犯”の臆測呼ぶ 第1弾に続き
-
5
ダークチョコ(カカオ85%)を毎日3週間食べる→ネガティブ感情が減少 70%では変化なし 韓国での研究結果
-
6
RIZAP社員、私用AIに顧客の個人情報入力 氏名や疾患、保険証番号など……同社が謝罪
-
7
SEGAそっくりのロゴで「MAGA」――トランプ政権公開のWebゲームが物議 移民送還などを題材に 【追記あり】
-
8
X、プロフィールのポストをいいね順に並べ替え可能に
-
9
OpenAIのAIエージェント、休眠サイトを掲示板化してタスク回答を共有か 研究団体が報告書公開
-
10
「FANZAスタジオ」爆誕へ 成人向けAIマンガに違和感を覚えるマンガ家も期待する部分とは?
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR