「SIM-Drive」のEV開発、オリンパスなど多業種が参加
インホイールモーター技術「SIM-Drive」による電気自動車(EV)開発を目指すベンチャー企業・SIM-Drive(シムドライブ)は1月22日、試作1号車の開発パートナーとして、オリンパスやパイオニア、いすゞ自動車など34の企業や自治体が参加すると発表した。
2010年中に試作車を1台開発。パートナー企業に技術を持ち帰ってもらい、2013年には同技術を搭載した電気自動車が提携企業から量産されている状態を目指す。
SIM-Driveは、ベネッセホールディングスや丸紅などから出資を受けた慶応義塾大学発のベンチャー。独自のインホイールモーター技術「SIM-Drive」の早期普及を目指している。
同社が「オープンソース型」と呼ぶ開発の仕組みが特徴。多様なパートナー企業の参加を募って共同開発し、培った技術は自由に自社に持ち帰ってもらう。技術を独占せず、提携先にオープンにすることで、早期に広く普及させたい考えだ。パートナー1社につき2000万円の資金を募る。
試作1号車の開発パートナーは、3社のほか、三菱自動車工業、クレハ、ニッカン工業、田中貴金属グループ、東京電力など幅広い業種にまたがっている。岡山県や鳥取県といった自治体も地場産業育成の観点から参加している。
試作機は、1度の充電で航続距離300キロと、量産時の車体価格を現行の自動車並みとすることを目指して開発。フェラーリなどのデザインで知られる工業デザイナー・奥山清行さんなどがデザインを担当し、空気抵抗を低減しながら美しい形状のデザインに仕上げるという。
SIM-Drive会長を務めるベネッセの福武總一郎会長は同日開いた会見で、「パートナーは20社も集まれば、と思っていたが、34も集まった。EVは温暖化対策の切り札。2013年には大量生産できるようにしたい」と意気込みを述べた。
開発パートナーは今後も募集し、試作第2号車、3号車も作っていく方針だ。
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