「スマートフォン、出遅れているのは事実」 KDDI 小野寺社長
KDDIの小野寺正社長は1月25日、スマートフォンについて「準備は進めさせているが、出遅れているのは事実として認めざるをえない」と述べた。春商戦は「ほか(スマートフォン以外)の市場で戦える部分はあるので、そこで戦っていく」とし、新端末を発表する予定も明らかにした。
10~12月期決算の説明会で述べた。同期の端末販売台数は233万台で、4~12月期の累計は710万台。通期目標の1000万台達成には1~3月期に290万台を販売する必要があるが「かなり厳しい数字」と認める。だが春商戦の動向を見極めたいとして目標は据え置く。
モバイルWiMAXを展開するUQコミュニケーションズについては「苦戦に見えるかもしれないが、計画からそうビハインドしているわけではない。基地局がかなり整備され、ユーザーからはそれなりの評価をいただいている」と今後もKDDIと連携して注力していく方針を示した。
ソフトバンクによる支援が浮上してるウィルコムについては、「当社として支援や買収は考えていない。ウィルコムの意志でどうするかだ」と話し、かつての子会社ながら支援に乗り出す考えはないことを明言した。
ジュピターテレコムへの資本参加(KDDI、J:COMを関連会社に 3600億円で株式取得)については、「IP時代はアクセス回線で稼げる仕組みを作らなければいけない。NTTの取り分が増えていき、誰のために営業しているのか分からない状態になる」と従来からの戦略の延長線上にあることを強調。ただ、従来の固定通信事業を黒字化する方針にも変わりはないとした。株式取得に要する3617億円は当面、銀行借り入れでまかなう方針だ。
4~12月期は減収減益
同社が発表した2009年4~12月期の連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比1.7%減の2兆5853億円、営業利益は7.4%減の3768億円になるなど、減収減益だった。
移動通信事業は営業収益が2.3%減、営業益が7.8%減端末販売台数の減少に加え、10~12月期のARPU(1契約当たりの月間収入)が前年同期比6.8%減の5470円に。販売手数料と販売原価の減少でもカバーできず、減益となった。
通期見通しは、営業収益、営業益、経常益は据え置くものの、固定事業のネットワークスリム化などで特別損失約550億円を見込み、純利益は前回予想から300億円減の2250億円に下方修正した。
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